烏野2年の孤爪さん

カラスが9羽 ページ11

夢主side





『それってね、すごく...カッコイイ事だと、思うの』

西「よ、よせよ！照れるだろ！！」





すごく表情筋が緩んでるノヤ。

これでも翔陽と飛雄より可愛いと思わないのは何故だろう...？

まあ、続きだ続き。






『だって、あれだけ旭さんに対して怒ってても...旭さんの為に、何かしたいって...思ったからでしょ...？』





違ったらごめんと付け足し、ノヤの様子を伺う。

すると元気よく頷くノヤが見えた。







あ、そういえばまだトスを呼ばない理由の推測話してなかった...






『..それ、でね...旭さんがトスを呼ばない理由...多分だけど、ノヤとか仲間の事を、ある意味で信用してない、と思うの...』

西「...は？？？」




まあ、予想通りの反応だ。




『...みんなに迷惑かけたくない、自分が1発で決めれば終わる...そう思ってるんだよ、きっと』

『だから、その人...後ろに仲間がいるって...俺が失敗しても、助けてくれる仲間がいるって...自覚できてないんだと思う...』


西「...うーん？」







あまり理解できていない様子のノヤ。


...知能指数が低いノヤには、この手の話は苦手だったかも(失礼)








『...まあ、ようするに...ノヤが部活に復帰したら、その人に、仲間がいるから、大丈夫って示せばいいと...思う』

西「...！」






するとノヤのパッと目を見開いているのが見えた。

え、私なんかヤバいこと言った？






『え、えっと...どうしたの、ノヤ』

西「...A、お前...」

『ﾊ､ﾊｲｯ』








これオワタのでは？？？(白目)








西「お前こんなに喋れるんだな！！いつもはもっと喋る量少ねぇのに！！」

『』ｽﾞｺｯ







着眼点おかしくね...？まあ、実際によく喋った方ではあるが、あんなに真剣に話してたのに...。







西「...俺、あんまり難しいことはわかんねぇけど...、俺がドーンと構えてりゃ、旭さんもへなちょこ脱却できるってことだよな！！」


『ｴ､ｳﾝ､ﾓｳｿﾚﾃﾞｲｲﾃﾞｽ...』







なんだかアホらしくなってきた。







『...で、テストできた？』

西「おう！！」

『じゃあ...採点して解き直ししたら、今日は、終わりね』

西「おっし！！昨日の7点(50点中)を超えるぞ！！今回は25点くらいはいってるはず！！」









返事だけはいいノヤ。

まあその後、驚異の10点を叩き出したノヤの悲鳴が、校内に響いたとか。









この子...、ほんとにどうやって入学したんだろう...。

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