烏野2年の孤爪さん

雛烏は妹猫を見守る(？) ページ38

谷地side







あれからAちゃんはお風呂にはいり、泣き疲れたのか、自分の部屋ですやすや寝ている。


泣きすぎて、目元が赤く腫れているので、タオルでくるんだ氷袋を目に乗せて、寝顔を観察する。









Aちゃんは呼吸が浅くて静かで、寝る時微動だにしない為、死んでるのかと思うくらいだ。









ピンが無くなり、いつものように顔を覆う前髪。

サラサラと前髪をどかし、素顔を見る。





色白で小顔、長くて綺麗なまつ毛に、小さくつやつやの唇。









谷「...平成の眠れる森の美女」







今日も私のお姉ちゃんは可愛い。







スマホを構え、寝顔の写真を撮る←


泣き疲れて寝るバージョンは撮ったことがないので、Aちゃんには悪いが、少しラッキーな気分だ。






え？...変態じゃないかって？姉妹だからいいんですよ？ね？？？



......ね？？？









よし、次は動画だ(((









ビデオモードに切り替え、Aちゃんの寝顔を撮影する。



ほっぺを人差し指でムニュっとすると、『...っん』と呟きながら、少し顔を歪める。









谷「か、かかかかか、かか可愛い...し、ちょっぴりセクシー...！！」(小声)




すると




『...っんん...むぅ...』

谷「」ﾋﾞｸｯ








起きたのかと思いビビってしまったが、どうやらそうではなく、少し寝返りをうっただけらしい。



...寝返りの映像、GETだぜ☆！！！









まあ、そろそろ私も寝ようかな...。明日は4時半に起きてAちゃんとおにぎり作るし！！




そして、私が撮影を停止しようとした瞬間、事件が起こったのだ。






.







『...............けん、ま』

『...け、んま...会い......たい、よ...』









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え、ちょっ、鼻血でた(((







私は唐突の可愛すぎる寝言に、動揺していた







お、おおおお、落ち着け谷地仁花！！！


こ、こういう時は素数を数えてだな...1、3、5、7、9、11...ってこれ奇数だし！！









わ、私の任務は無事に生還し、研磨くんとこの写真と動画を共有することだ...！！←








まだ尊死するには...早い！！！








決死の思いでAちゃんの部屋を出た...。


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生還...！！

早速これを研磨くんのLINEに送って...！！





この時間、研磨くんはゲームしているはずなので、返信が来るのは明日の朝だろう。









谷「明日が楽しみですな〜ムフフ///」

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