烏野2年の孤爪さん

カラスが20羽 ページ22

夢主side






朝練の開始時間、翔陽達に聞くの忘れちゃった...







ま、まあ6時くらいに学校ついてればいいよね...？

明日頑張って起きなきゃ...！！







駆け足で教室へ向かう。







階段を駆け上がり、自分の教室がある階につく。

あとは角を曲がればすぐ2年3組だ。



すると...

(ドン！





『きゃっ...？！』

？「うお？！」





角を曲がったところで、誰かにぶつかり尻もちを着いた。


別に少女漫画的展開とかを期待したことは無いが、現実でほんとに起こるんだと感心した。






？「おい、気をつけろよ！目ェついてるんですかコラァ！！」

『ﾋｪｯ、り、リアルヤンキー...！！』






見上げるとこそこには、目つきの悪い坊主頭の男の人が、教材を持って立っていた。






『...ご、ごめんなさい...！』

？「あぁん？！ごめんで済んだら警察はいらn...へ？！じょ、女子っ？！あ、えっと...その、え...」







な、なんか驚いてる...、い、今のうちに...！！







『い、急いでるので...し、失礼します...！』

？「へ、あ、ちょっ......潔子さんと同じくらいお美しかった...」







全速力で走り、教室へ生還する。

こ、怖かった...現実にヤンキーっていたんだ...







息を整え、自分の席へ向かう。

前髪が無いからか、いつも見る教室とは違う気がする。







...クラスの人からの視線が痛い。



普段なら気にもとめないクラスのザワザワした空気が、気になってしょうがない。





変に思われていないか、嫌われてないか...





うっ...怖い...けど、気にしちゃダメ...、他人になんて思われても、私の自由なんだから...！！







アドレナリンが出て興奮状態のせいか、ちょっと普段よりもポジティブな気がする。








自分の席につき、次の授業の準備をする。


西「なあなあA！」





ノヤにの呼びかけられる。


...前髪なしで見るノヤ、なんか新鮮だ。

前より、鮮明に表情が見える。






『な、なに？』

西「次の授業なんだっk...」

『次の、授業...？次は現代文だよ...え、ど...どうしたの、ノヤ...』







何故か私を見て固まるノヤ。


やっぱり変だったかな...？

私なんかが顔見せるなんて、おかしかったのかな...








西「...Aよ！！」

『ﾋｬ、ひゃい...！』



私の両肩に手を置き、真っ直ぐ私を見るノヤ。









ち、近い近い近い近い近い...！！！

今日は顔に熱が集まりすぎて、パンクしちゃいそう...

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