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泣いて泣いて泣いて、涙が枯れるほどないて
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家の中を回ってみた
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誠也の私物は何もなくなってて、
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冷蔵庫に、
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私一人分の夕食と、小さいケーキが入ってた
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誠也が作ってくれたんだ
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ケーキの下に、
『Aいつもありがとう、大好きやで 誠也より』
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出てく人がなんでこんなことするの
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誠也は本当は出てくつもりなかったんじゃないの？
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私があんなこと言ったから？
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それから自分を責めた
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丈一郎「意味わからんなあいつ」
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でも、丈が支えてくれた
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「誠也、どこいるんだろう会いたい」
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丈一郎「、、、なんやねんほんま」
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それから毎晩、誠也を想って泣いた
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どこを探しても誠也はいなくて、誠也の居場所を知ってる人もいなかった
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ただ1人、誠也のお母さんと連絡が取れた
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それは誠也が私の家を出て行ってから半年が過ぎた時だった
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作者名：なつぅみ
| 作成日時：2016年9月25日 3時
