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「誠也、苦しい？」
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誠也「今日は体調ええはずやったんやけどな」
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誠也は数年前の失恋で、過去のものに触れると思い出して呼吸が荒くなる
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彼女の匂い、口癖、彼女と聞いた音楽、彼女が好きだった全てが今の誠也を苦しめている
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人間が怖い
誠也「大丈夫やと思ったんやけど、外でたらさ突然雨降ってきてん、あの日のこと思い出した」
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あの日は誠也が愛する人を失った日
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「そっか、1番嫌なこと思い出したね」
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そういって私は誠也を抱きしめる
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ここに愛情はない
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お互い、欠けてるんだ
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『人を愛すること』を。
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作者名：なつぅみ
| 作成日時：2016年9月25日 3時
