これが恋？ ページ40
あのあと、マイキーくんはバイクで私を家まで送ってくれた。
バイクの後ろから抱き付く彼の背中は広く感じるのに、公園で私を抱き締めていた彼の背中は小さく感じた。
おまけに「付き合ってるんだし、そろそろ万次郎って呼べよ」と言ってくるから困った。
けれど、凄く心配をかけたことも分かってる。
私に学校の中で待ってるように連絡をくれていた三ツ谷くんは、その直後にマイキーくんに連絡してくれていたようだ。
それで、心配して飛んで来てくれた………
付き合うだの、彼氏だのと強引なところもあるけれど、今日は私の為に体を張って助けてくれた。
前の集会の時だって、私の為に長内に殴られて、それから殴られそうな私を助けてくれた。
弟の前で私を“守る”と言ってくれた。
正直、カッコいいと思った。
一緒にいるとドキドキと胸が高鳴って、顔が熱くて。
こうしている今もドキドキしている私がいる。
これが恋なのかな？
だとしたら、私はいつからマイキーくんを好きになったんだろう。
気が付いたら好きになってたなんて、そんなことあるのかな？
私はいつまで彼を待たせるんだろうか。
マイキーくんの背中にくっつきながら、そんなことを考えた。
＊＊＊＊＊
翌日。
学校でユメカに会った私はお兄さんのことを聞いた。
どうやら、杉�發帽鵑げ�我をさせられたらしい。
ユメカのお兄さんは愛美愛主から追放され、私のことを黙っていたユメカはユメカで愛美愛主の恨みを買い、彼女もまた愛美愛主から狙われているようだ。
「あ、でもウチは大丈夫だよ。一対一ならその辺のヤツに負けないし、ウチには兄貴がいるから！」
そう言ってニッと笑っていたユメカ。
どうやら三ツ谷くんの計らいで、ユメカのお兄さんは東京卍會の弐番隊へ入ることになったらしい。
後日、マイキーくんとドラケンくんから聞いた話によると、ユメカのことはお兄さんと、彼女には内緒で弐番隊のメンバーがこっそり見守るようだった。
毎日学校終わりにお兄さんが迎えに来る姿を見ていると、本当に仲がいい兄妹なのがよく分かる。
少し前まで敵対していた人だけれど、その時のことを謝ってくれた上に、今では私にもユメカのお友だちとしてよく挨拶してくれる。
とてもいい人だった。
そんな風に平和な日々が過ぎていく。
季節も段々と変わり、制服もすっかり夏服にチェンジした。
あれから何も起きていない。
だから、この頃から私は油断していたんだ。
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月見(プロフ) - まろまゆさん» コメントありがとうございます！面白いと思ってもらえていて、とても嬉しいです。ぜひ、キュンキュンして騒いじゃってください！！更新頑張りますので、宜しければ完結までお付き合い下さい！ (2021年9月29日 12時) (
レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
まろまゆ(プロフ) - 初コメ失礼します！！いつも、更新楽しみにしてますー！めっちゃ面白い上に、マイキーが所々キュンキュンすることしてきて、見てるこっちも騒ぎソウデス…w これからも頑張ってください！！ (2021年9月29日 11時) (レス) @page38 id: 65d35f23ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2021年9月11日 16時
