焼きもち ページ39
「ちょっと休むか」
マイキーくんの提案で、近くの公園のベンチに座った私たち。
二人きりだからなのか緊張する。
黙り込んでいると「なぁ」とマイキーくんが話しかけてきた。
「オマエ、アイツとどういう関係だった？付き合ってたのか？」
マイキーくんが言うアイツとは、杉�眄菁擇里海箸世板召阿吠�かる。
「ううん、付き合ってないよ。勝手に私が先輩のことを好きだとは思われてたみたいだけどね」
言えば「ふーん」と首の後ろを掻く。
落ち着かない様子に不思議な感じがする。
なんだろう？
まだ何か聞きたいことでもあるのかな？
隣のマイキーくんを見ると、少し不貞腐れた顔をしていた。
「………ああいうのがタイプなのかよ…」
「え？」
「カッコよかったって、思ったんだろ」
もしかして………？
「焼きもち？」
聞くと、フイッと顔を逸らされた。
「…悪いかよ」
ボソッと呟かれた言葉。
普段見ない姿が可愛らしくて、ふふふっと笑う。
「スポーツしてた先輩はキラキラしてたから。でも、昔の話しだよ？」
言うと、こちらを振り向いたマイキーくんが私を見る。
「Aはアイツのこと、好きじゃなかったんだよな？」
「そうだよ。前から言ってるでしょ？私は好きとか、そう言うのよく分からないって」
答えるとぎゅっと抱き締めてくる。
「えっ？マ、マイキーくん！？」
急に何！？と慌ていると更に強く抱き締められる。
「オマエに好きなヤツいたのかと思った」
切な気な声にキュッと胸が締め付けられる。
「そんなの、………いないよ」
「今は？」
「え？」
「オレのこと好きか、まだ分かんない？」
少し放されて、マイキーくんと向き合う。
「………。」
好き、………なのかも。
そう思うことがなかった訳じゃない。
でも分からない。
まだ、自信がないんだ。
だからって、このままという訳にはいかない。
いつかは答えを出さなきゃ。
いつまでもマイキーくんを待たせるなんて駄目だ。
「我が儘なのは分かってるけど、もう少し待ってくれる？」
「ヤダ」
「え…」
聞き間違えかな？
今、ヤダって言った？
「オレ、イイ返事しか聞く気ねぇし」
ケロッとした声で言われる。
「え、そんな無茶苦茶な………」
「オマエがオレのこと好きって言ってくれるまで、諦める気ねぇもん」
「えぇ…」
「三ツ谷から連絡来たとき、めちゃくちゃ心配したんだからな」
そう言って彼はまた私を強く抱き締めた。
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月見(プロフ) - まろまゆさん» コメントありがとうございます！面白いと思ってもらえていて、とても嬉しいです。ぜひ、キュンキュンして騒いじゃってください！！更新頑張りますので、宜しければ完結までお付き合い下さい！ (2021年9月29日 12時) (
レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
まろまゆ(プロフ) - 初コメ失礼します！！いつも、更新楽しみにしてますー！めっちゃ面白い上に、マイキーが所々キュンキュンすることしてきて、見てるこっちも騒ぎソウデス…w これからも頑張ってください！！ (2021年9月29日 11時) (レス) @page38 id: 65d35f23ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2021年9月11日 16時
