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「Aっ………戻るよ！」
校門を出て直ぐ。
ユメカが焦ったように、私の手を引いて来た道を校舎に向かって走り出す。
男たちに見覚えはない。
けれど、電話越しの三ツ谷くんとユメカの様子からして、彼らが何者なのか分かる。
あれは愛美愛主の人たちだ。
「待てよ！柏木A！深山ユメカ！」
「っ！？」
間違いなく私たちを呼んだ彼ら。
走り出してすぐに腕を掴まれた。
「いっ！」
「オイオイ！こっちから来てやったのに無視すんじゃねぇよ！！」
そう叫んだ相手を振り返ると、学校の敷地外へずるずると引きずられる。
「深山の妹、ナメめたマネしてくれたな？何が『知らねー』だ！？あぁん？随分仲良くしてんじゃねーか！！」
校門の直ぐ側で止まると黒髪オールバックの男が私たちを睨み付ける。
「
ユメカが彼をそう呼んだ。
すぎたか………
何処かで聞いたことがある響きだ。
「おー！嬉しいねぇ〜。オレのこと覚えててくれてるとは！」
ポンポンッと彼がユメカの肩を叩く。
「っ、触んな！！」
ユメカがその手を払い除けると、近くにいた他の男が彼女の腕を掴んだ。
「放せっ！」
抵抗するユメカを押さえ付けるように、もう一人の男が後ろから彼女を羽交い締めにする。
「っ、ユメカ！ッ！！」
彼女を助けようと一歩踏み出せば、掴まれていた腕をグイッと引っ張られる。
キッと男を睨み付けると、不機嫌そうに眉が歪められる。
「オマエに用があるんだ。大人しくしろ」
低い声でギロッと睨まれた。
「オマエら！ソイツらを放せ！！」
叫び声がして、男たちの後ろを見ると三ツ谷くんが走ってくる。
「三ツ谷くん！」
「三ツ谷！！」
私たちが名前を呼ぶと、男たちがピクリと一瞬肩を揺らす。
「東卍の三ツ谷！？」
「やべぇんじゃねーの？」
「でも一人なら勝てんじゃね？」
「騒ぐな！！」
“すぎたか”と呼ばれた男の声で、シーンと黙り込む他の男たち。
「聞こえなかったか！放せって、言ってんだろーが！！」
私たちの前まで来た三ツ谷くんが叫ぶと、目の前の男がくるりと身を翻して、私を盾にする。
「っ！？」
拳を振りかざそうとしていた三ツ谷くんがピタリと止まった。
「卑怯なマネすんじゃねぇよ」
「ハッ！そんなの関係ねぇ」
言うと男がユメカを見る。
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月見(プロフ) - まろまゆさん» コメントありがとうございます！面白いと思ってもらえていて、とても嬉しいです。ぜひ、キュンキュンして騒いじゃってください！！更新頑張りますので、宜しければ完結までお付き合い下さい！ (2021年9月29日 12時) (
レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
まろまゆ(プロフ) - 初コメ失礼します！！いつも、更新楽しみにしてますー！めっちゃ面白い上に、マイキーが所々キュンキュンすることしてきて、見てるこっちも騒ぎソウデス…w これからも頑張ってください！！ (2021年9月29日 11時) (レス) @page38 id: 65d35f23ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2021年9月11日 16時
