まさかの訪問者 ページ28
玄関を開けると「よっ!」とマイキーくんが姿を表す。
「な、何で!?」
「あ?何でじゃねぇし!オマエ、なにオレに内緒で他の男なんか家に上げてんだよ」
ムスッとした態度で家の中に入ってくる。
「別に内緒にしてるつもりはないけど?」
「は?彼氏に黙って家に男連れ込むのは浮気みたいなモンだろーが!」
「…は、はいぃぃぃっ!!?」
彼氏!?浮気!?
思いがけない単語が飛び出して、私は驚く。
「ちょっ!マイキーくん!待って!?私たち、何で付き合ったことになってんの!?」
「昼間に言ったじゃん『オレら付き合おっか』って」
「いや、私『いいよ』なんて返事してないし!」
「オマエは今日からオレのだって、ちゃんと言った」
その言葉にお昼の記憶が蘇る。
『決まりな!オマエ、今日からオレのAだから』
それで、そのあとマイキーくんに抱き締められて………
思い出すと顔が熱くなる。
「うわ…」と嘆いていると後ろから声がした。
「A、マイキーは一回言ったら気かねーから諦めろ」
「ば、場地くん………」
振り返ると場地くんと千冬くんが様子を見に来てくれていた。
「オマエ、やっぱりマイキーの
「いや、私はOKしてないから!」
言えば、グイッと後ろから引き寄せられる。
「ひゃ!?」
バランスを崩しかけて変な声が出た。
けれど私が転ぶ事はなく、マイキーくんによってしっかりと抱き締められる。
「で?オマエら何でオレの女の家に上がってんの?」
マイキーくんが私を抱き締めながら、場地くんと千冬くんを見上げた。
「だから、ちゃーんと連絡入れただろ。…思ってたより来んの速かったな」
ニッと場地くんが笑うと「当たり前だろ…」なんてマイキーくんが返している。
場地くんの横には「マイキーくん!かっけぇ!!」なんて、目を輝かせる千冬くん。
「あの、…マイキーくん放して?」
「ヤダ」
昼休みと同じ返しに思わず「ヤダじゃない!」と声をあげる。
「場地くん!千冬くん!…助けて……」
恥ずかしさで一杯の私は、早くこの状態から抜け出したくて彼らを見る。
「悪ぃけど、ソイツは出来ねぇ相談だ」
「そうっスね。…あ、場地さん!そろそろお湯沸いたんじゃないですか?」
「…だな」
そそくさと、リビングへ去っていく二人。
「え…」
嘘でしょ?
私の救出よりペヤングなの?
私、まさかのペヤングに負けた…………
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月見(プロフ) - まろまゆさん» コメントありがとうございます!面白いと思ってもらえていて、とても嬉しいです。ぜひ、キュンキュンして騒いじゃってください!!更新頑張りますので、宜しければ完結までお付き合い下さい! (2021年9月29日 12時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
まろまゆ(プロフ) - 初コメ失礼します!!いつも、更新楽しみにしてますー!めっちゃ面白い上に、マイキーが所々キュンキュンすることしてきて、見てるこっちも騒ぎソウデス…w これからも頑張ってください!! (2021年9月29日 11時) (レス) @page38 id: 65d35f23ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見 | 作成日時:2021年9月11日 16時