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彼女じゃない ページ26

校門の前の人だかりは、他校の生徒である二人の登場によって出来たものだった。


女子たちがカッコいいと言っていたように、確かに千冬くんはカッコいい。

何故か優等生の格好をしていた場地くんも顔が整っている。

今はもう髪もメガネも戻しているので、前に会った黒髪長髪の場地くんに戻っているけどね。


そんな二人と知り合いで、しかも私を待っていたことが分かると女子たちの冷たい視線が私に向いた。

気まずいので、私は二人を連れて足早に学校を離れた。


「一体どんな学校生活したら、狙われてる愛美愛主の妹とダチになるんスか?Aさんって実はバカ?」


何か、千冬くんに敬語でとんでもなくバカにされている気がする。

それでも、事実なので「そんなことない!」とは言い返せない。


「それは私も思う。…なんなら今日の昼休みまでは敵視されてて、もう少しで殴られるところだったし………」

ははは…と力なく笑うと、場地くんが面白そうに笑う。


「数時間でダチとか、マイキーの彼女(ヨメ)はやっぱりぶっ飛んでんな」

「あの…、私マイキーくんの彼女じゃないよ?」

言えば「あ?」と彼が私を見る。


「ンだよ。じゃあ、マイキーの彼女(仮)かよ」


いや、何でそこは彼女の前提なの?


「そんなんでもないよ?………まぁ今日、好きとは言われたけど………」


今日の出来事を思い出すと、恥ずかしさで頬が熱くなる。

すると二人がバッと私を見た。


「やっぱマイキーの彼女じゃねーか!」
「何て返事したんスか!?」


「えぇ!?」

一気に話されても困る。


私は聖徳太子じゃないんですけど!?


しかも千冬くんに関しては目を輝かせているし。

期待の眼差しにかぁっと、顔が熱くなる。


「い、言うわけないでしょ!!」

フイッと顔を逸らすと、「つまんねーの」何て場地くんの声がする。


「場地さん、分かってないっスね」

何故かニヤニヤしている千冬くん。


「ところで、千冬くん何で私に敬語なの?」

早く話題を変えたくて尋ねた。


この前はタメ口で“オマエ”と呼ばれた記憶がある。

それが今日は敬語になっていたから気になっていたのだ。


「Aさん年上だし、それにマイキーくんの彼女なら敬語にもなりますよ」


「いや、だから違うって………」


もう何度言ってもムダなようなので、訂正するのは諦めた。

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設定タグ:東京リベンジャーズ , 佐野万次郎 , マイキー   
作品ジャンル:アニメ
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月見(プロフ) - まろまゆさん» コメントありがとうございます!面白いと思ってもらえていて、とても嬉しいです。ぜひ、キュンキュンして騒いじゃってください!!更新頑張りますので、宜しければ完結までお付き合い下さい! (2021年9月29日 12時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
まろまゆ(プロフ) - 初コメ失礼します!!いつも、更新楽しみにしてますー!めっちゃ面白い上に、マイキーが所々キュンキュンすることしてきて、見てるこっちも騒ぎソウデス…w これからも頑張ってください!! (2021年9月29日 11時) (レス) @page38 id: 65d35f23ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月見 | 作成日時:2021年9月11日 16時

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