今日からオレの ページ20
「で？Aはオレの事好き？」
コツンっと、マイキーくんが私におでこを合わせてくる。
「っ〜！！」
近すぎる顔の距離に声が出ない。
少し遠くで予鈴が鳴っているのが聞こえてくる。
「答えてくれねぇの？」
どこか切なさの混じったような声に耐えきれなくて、グッと彼の肩を押す。
顎に添えられていた手が離れて、少しだけ彼との間に距離が出来た。
「私は、…人を好きになるとか、よく分からないからっ………」
どうしてかマイキーくんの顔が見れなくて、俯いて答えた。
これはさっき、九条さんにも言ったことだ。
私は、恋愛感情としての好きがまだよく分からない。
少し間を置いて「仕方ねぇ」と言う声がしてゆっくり顔を上げる。
「分かるまでオレが教えてやる」
「え？」
………教えるとは？
そう思っているとニコッと彼が笑う。
「だから、オレら付き合おっか」
「は………？」
語尾にハートが付きそうな声で告げられたその言葉は、私の頭の中を真っ白にするには十分だった。
「決まりな！オマエ、今日からオレのAだから」
そう言って瞬きを繰り返す私をマイキーくんが抱き締めてくる。
遠くから、授業開始を告げるチャイムが聞こえた。
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月見(プロフ) - まろまゆさん» コメントありがとうございます！面白いと思ってもらえていて、とても嬉しいです。ぜひ、キュンキュンして騒いじゃってください！！更新頑張りますので、宜しければ完結までお付き合い下さい！ (2021年9月29日 12時) (
レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
まろまゆ(プロフ) - 初コメ失礼します！！いつも、更新楽しみにしてますー！めっちゃ面白い上に、マイキーが所々キュンキュンすることしてきて、見てるこっちも騒ぎソウデス…w これからも頑張ってください！！ (2021年9月29日 11時) (レス) @page38 id: 65d35f23ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2021年9月11日 16時
