知り合い ページ10
ひょんなことからマイキーくんたちと、仲良く(？)なってからおよそ1ヶ月。
あの日から、毎日彼らは学校へ来ると私に「おはよう」と声をかけるようになった。
無論、彼らは不良なので学校に来ない日もあるけど。
何してるんだろう………なんて思った次の日に、傷を作って顔に絆創膏を貼ってることもある。
どうしたのそれ？なんて野暮なことは聞かない。
聞かなくても喧嘩で間違いないからだ。うん。
マイキーくんたちと仲良くなって暫くは噂の的になることもあったけど、一週間もすれば落ち着いたから、私は今では平和な学校生活を送っている。
＊＊＊＊＊
「A、悪いけどお醤油買ってきてくれる？」
宿題を終えて、夕飯が出きるのを待っていると母にそんなことを言われた。
「えー？今から？」
「今使ったので切らしちゃったのよ。明日の朝もお弁当作るのに使うし、まだ夕飯作ってる途中だから」
ね？好きなお菓子買ってきてもいいから。
そんな一言に負けて、薄暗くなった通りを歩いてコンビニへ向かった。
目的の醤油とポッキーを買った私は、元来た道を戻る。
ブーンと何処かからバイクのエンジン音が響いている。
それは段々と近付いてきて、私を通り越していった。
そしてまた直ぐに別のバイクのエンジン音が聞こえては、私を通り越していく。
何か………
さっきからバイクに乗った黒い服の人が同じところに向かって走っているような？
やだなぁ、あの方向って私も今から通るんだけど………
嫌な予感がしつつ向かえば、何やら武蔵神社の駐車場に人が集まっている。
いつもこの時間にここを通るわけじゃないけど、お祭り以外でこんなに人がいるの初め見た。
ブォンブォンとバイクの音が響いている。
雰囲気からして、ヤバい人たちの集まりには間違いない。
けれど、今さら引き返す気になれなくて、早く走り抜けようと考える。
謎に緊張する体で小走りしていると、前からバイクが二台走ってきた。
大丈夫、大丈夫。
ただ通りすぎるだけ。
おまじないのように心の中で唱えていると、あろうことかそのバイクは私の少し手前で止まった。
え？なんで？と内心焦っていると「A？」と私の名前を呼ぶ声がする。
待って？
バイク乗り回してるような知り合いなんて、私には────
「………マ、マイキーくん？」
目の前にいる人物は紛れもないマイキーくんの姿。
いや、居た。
思いっきり居たわ。
私の隣の席に居たわ！
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ys 0418052(プロフ) - 月見さん» いや初めてと思えないぐらいすごいですよ！！ (2022年12月29日 22時) (
レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - ys 0418052さん» 読んでいただきありがとうございます！初めて書いた東リベ作品で、そう言ってもらえてとても嬉しいです(*^^*) (2022年12月29日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ys 0418052(プロフ) - マイキーおしがとても好きになりそうだしわたしもとても好きです！！ (2022年12月29日 19時) (レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2021年8月20日 10時
