参番隊の迎え ページ45
放課後、マイキーくんからの指示通り約束の時間まで教室で待つ。
そう言えば、パーちんくん達って他校の生徒なのに学校の中に入れて良いのかな？
ふとそんな疑問が浮かんだ時、廊下から「オイ！」と声をかけられる。
「ぺーやんくん！」
振り向くと学ランの下に派手な柄のシャツを来た彼がそこにいた。
鞄を持ってぺーやんくんの傍に向かうと、彼はそのまま昇降口を目指して歩いて行く。
「来てくれてありがとうございます！…あの、パーちんくんは？」
マイキーくんのメールにはパーちんくんとぺーやんくんの名前があったのだ。
てっきり一緒に来るものだと思っていた。
「パーちんは外で待ってる」
「そうなんだ？」
「ったく、オマエのせいでポチにまた吠えられたじゃねーか」
イライラと不機嫌を隠さないぺーやんくん。
「ポチ？」
ポチって、確かこの前会ったパーちんくんのワンちゃんだよね？
「散歩すんだろ。パーちん連れて来てんぞ」
＊＊＊＊＊
「パーちんくん、お待たせしました」
校門の外に向かえば、パーちんくんがポチのリードを持って待っていた。
「おう、来たか」
私とぺーやんくんを見つけたパーちんくんが歩いてくると、ポチが嬉しそうにしっぽを振って私の足元にすり寄って来た。
「わぁ〜ポチだぁ〜」
私はしゃがみこんで、ポチの頭を撫でる。
今朝心配していた画鋲は靴に入っていなかったから心は軽い。
あれは、たまたまだったんだろう。
校門の前に可愛いワンちゃんがいるので、私たちは幾らか生徒の視線を集めていた。
けれど、パーちんくんの見た目が怖くて声をかけられなかったのだろう。
「あの、ワンちゃん可愛い」何て声が遠くから聞こえてくる。
「ポチちゃん人気者だね」
パーちんくんに笑いかけると、嬉しそうにしていた。
「行くぞ」
パーちんくんの一声で私たちは歩き始める。
暫く歩いていると聞き慣れない着信音がして、ポケットから携帯を取り出したぺーやんくんが電話に出た。
「何だよ、三ツ谷。心配しなくてもマイキーの
何かよく分かんないけど、ぺーやんくんがまたキレてる。
どうも電話の相手は三ツ谷くんらしい。
ところで、この前も思ったけど、私のことまたヨメって呼んでるのは何？
ヨメってお嫁さんのことか？
いや、まさか………？
「オイ」
考え事をしているとぺーやんくんに呼ばれた。
「三ツ谷からだ」
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ys 0418052(プロフ) - 月見さん» いや初めてと思えないぐらいすごいですよ！！ (2022年12月29日 22時) (
レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - ys 0418052さん» 読んでいただきありがとうございます！初めて書いた東リベ作品で、そう言ってもらえてとても嬉しいです(*^^*) (2022年12月29日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ys 0418052(プロフ) - マイキーおしがとても好きになりそうだしわたしもとても好きです！！ (2022年12月29日 19時) (レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2021年8月20日 10時
