感触の正体 ページ44
翌朝。
欠伸をしながら一人学校までの道を歩く。
昨日マイキーくんとあんなことがあって。
しかもそれをエマちゃんとドラケンくんに見られていたことが本当に恥ずかしい。
お陰で夜は中々寝付けなかった。
昨日から頭の中はマイキーくんで一杯だ。
食べかけのクレープはマイキーくんが全部食べてくれて、三人は家まで送ってくれたけど………
今日、みんなにどんな顔して会えばいいか分かんない。
しかもマイキーくんは隣の席なのだ。
避けようにも避けようがない。
いつ来るか分からないけど、授業中以外は寝たフリしようかな？
そんなことを考えていると、あっという間に学校に着く。
上履きに履き変えようと持ち上げたソレの中から、コロンと何かが転がる感覚がした。
「ん？」
中に何か？
小さい石でも入ってたかな？
そう思って、裏向けにして中の小さな異物を出す。
「え…」
カツンと小さな音をたてて出てきたのは、小さくて鈍い金色の塊だった。
「うわ…」
落ちてきた画鋲を拾う。
これは、めちゃくちゃ典型的なヤツが来た…
私は早速どこかの女の子から妬まれてるらしい。
靴を履き変えて、昇降口の前にある掲示板に適当に刺す。
警戒、しなきゃだよね…
恐らく今日もマイキーくんたちと帰ることになるだろうから、出来れば帰りは何も入ってないといいな。
そんなことを思いながら教室を目指した。
＊＊＊＊＊
結局、給食の時間になってもマイキーくんたちは現れなかった。
と言うことは、今日はお休みらしい。
昨日の今日でホッとしたけれど、どこか寂しく感じながら昼休みを花音と過ごしているとエマちゃんがやって来る。
「A、友だちと話し中に悪いんだけど、携帯持ってきてるよね？すぐ確認して」
「え？どうしたの？」
「マイキーがAに連絡入れたけど、返事がないから私に見て来い。って電話してきたの」
学校に携帯は持ってきているけれど、先生に見つかると一週間没収という地獄が待っているので、私は基本的に学校内でいじることはしない。
エマちゃんにお礼を伝えて、私は携帯を隠し持つとトイレに向かう。
個室に入って電源を入れれば、マイキーくんからの大量の受信メールが表示されていた。
今日はマイキーくんたちの代わりに、パーちんくんが学校まで迎えに来て送ってくれるらしい。
そんなメールの大半は返信の催促だった。
A？
おーい！
見たら返事しろよな！
そんな文字が並んでいた。
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ys 0418052(プロフ) - 月見さん» いや初めてと思えないぐらいすごいですよ！！ (2022年12月29日 22時) (
レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - ys 0418052さん» 読んでいただきありがとうございます！初めて書いた東リベ作品で、そう言ってもらえてとても嬉しいです(*^^*) (2022年12月29日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ys 0418052(プロフ) - マイキーおしがとても好きになりそうだしわたしもとても好きです！！ (2022年12月29日 19時) (レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2021年8月20日 10時
