買い食い ページ39
歩き慣れた道を歩き慣れないメンバーと共に歩く。
私はなるべくエマちゃんにピタリと寄り添っていた。
それでも校門を出て暫く経つまでは、周りの生徒の視線が刺さっているような気がして落ち着かなかった。
今は人がそれほど居ない所まで歩いて来たので、少しほっとする。
歩いていた間、少し周りを確認してみたけれど、愛美愛主らしき人はどこにも見当たらない。
ドラケンくんは愛美愛主が学校の周りをウロ付いてるって言ってたけど…
私、本当に狙われてるのかな？
それよりも今は学校の女子の視線の方が気になって仕方ない、と言う心中に至っていた。
と言うか、このメンツで帰るの逆に目立つのでは？？
そう思い始めていたとき、エマちゃんが思い付いたように声を上げる。
「ねぇ、ちょっと寄り道してかない？」
「寄り道？」
「美味しいクレープのお店があるんだけど」
それって………
「買い食い？」
「うん。どう？」
凄く興味があった。
普段花音は部活で帰りが一緒になることはないし、私はいつも一人で帰るから友だちと放課後に何かすることに憧れていた。
「うん！行く！行きたい！！」
「オイ、少しは緊張感持て。愛美愛主がいつ現れるか分かんねぇんだぞ。それにオマエ、弟が家で待ってんじゃねえの？」
キラキラと目を輝かせていると、後ろからドラケンくんの声がして、中々痛いところを突いてくる。
「ちょっと買って帰るだけなら、いつもスーパーに寄り道してるのと変わらないから大丈夫だよ！」
「Aもそう言ってるし、ね？」
エマちゃんと二人揃って期待の眼差しでドラケンくんを見た。
はぁーっと、ため息を付くドラケンくん。
「マイキー、オマエからも───」
「だってさ、ケンチン行こ！！」
何か言いかけていたドラケンくんだったけれど、それはマイキーくんの笑顔によって遮られた。
こうして、3対1で寄り道していくことが決定する。
「オレたい焼きがいい」
「えー？たい焼き？マイキー、ウチらがクレープ食べたいって言ったの聞いてた？」
「近くにたい焼き売ってるのかな？」
マイキーくん、エマちゃんとそんな会話をしながら歩くと「仕方ねぇな」と言う表情でドラケンくんは渋々付いてきてくれた。
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ys 0418052(プロフ) - 月見さん» いや初めてと思えないぐらいすごいですよ！！ (2022年12月29日 22時) (
レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - ys 0418052さん» 読んでいただきありがとうございます！初めて書いた東リベ作品で、そう言ってもらえてとても嬉しいです(*^^*) (2022年12月29日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ys 0418052(プロフ) - マイキーおしがとても好きになりそうだしわたしもとても好きです！！ (2022年12月29日 19時) (レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2021年8月20日 10時
