一緒に帰る ページ38
その日はマイキーくんに言われた言葉が1日中頭にあった。
けれど、今朝のことでマイキーくんとドラケンくんに対して少し神経を尖らせている花音には相談できる筈もなく………
昼休みも過ぎてあっという間に放課後が来た。
「マイキー、A、帰んぞー」
ドラケンくんが私たちの席までやって来て、マイキーくんを起こす。
「え？私も一緒に帰るの？」
聞くと「あ？」とドラケンくんが私を見る。
「単独行動禁止ってマイキーに言われただろーが」
「あ…」
そうだった。
だから私、必然的に二人と帰ることになるのか………
いや、待って？
このメンツで帰るの？
『オマエ、オレの女になってみる？』
今朝マイキーくんにあんなこと言われて、いつも通り接する自信がない。
それに完全に私、浮いてない？
しかも、マイキーくんとドラケンくんと一緒に歩いてる所を見られでもしたら………
マイキーくんの事が好きな女の子たちからしたら面白くないだろう。
『A、学校では女子に気を付けな』
花音の言葉を思い出して冷や汗が吹き出そうになる。
そんな時だった。
「ドラケン、マイキー、A帰ろ〜！」
教室の外から私たちを呼ぶ声が響いてきて、そちらに顔を向ける。
「エマちゃん！」
「やっほー」と手を振る彼女に駆け寄る。
「エマちゃぁん！！」
ガバッと彼女に抱き付いた。
「え？何？どしたの？」
予想外だったらしい私の行動に彼女がぎょっとしているのが声で分かった。
けれど、彼女の存在に私は心底安心する。
「エマちゃんが一緒で良かったぁ〜！」
「あれ？マイキーから聞いてなかった？」
不思議そうなエマちゃんから体を放してを彼女を見る。
「今初めて知った」
答えるとエマちゃんが私の後ろに視線を向けた。
「マイキー？」
「よっ！」
「よっ！じゃない！何でいつも肝心なことAに黙ってんの！」
「別にわざわざ言う必要なくね？」
「そんなこと言ってたら、いつか痛い目見るよ」
むぅ…とエマちゃんがマイキーくんを見る。
ここで兄妹喧嘩が始まるとは…
「マイキーもエマもその辺にしとけ。帰んぞ」
ドラケンくんが一声かけると教室を出て歩き出す。
「えっ、ドラケンくん！？」
こちらを気に留める様子もなく先に進んでいく背中に私は焦る。
「ドラケンくん先行っちゃうよ！？」
「待ってよ、ドラケン！」
エマちゃんが私の手を握って後を追う。
それに続くようにマイキーくんも歩き出した。
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ys 0418052(プロフ) - 月見さん» いや初めてと思えないぐらいすごいですよ！！ (2022年12月29日 22時) (
レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - ys 0418052さん» 読んでいただきありがとうございます！初めて書いた東リベ作品で、そう言ってもらえてとても嬉しいです(*^^*) (2022年12月29日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ys 0418052(プロフ) - マイキーおしがとても好きになりそうだしわたしもとても好きです！！ (2022年12月29日 19時) (レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2021年8月20日 10時
