恋バナ ページ12
金髪の美女はエマちゃんと言って、マイキーくんの妹さんだった。
ポカンと驚く私を彼女はおかしそうに笑う。
話を聞いていると、エマちゃんはドラケンくんのことが好きみたいで、ずっとお喋りが止まらない。
私がコンビニで買ったポッキーを二人で摘まみながら、初対面とは思えないほどのマシンガントークでエマちゃんの恋バナは進んでいった。
「Aは好きな人いるの？」
「え？私？」
「ウチばっかり話しちゃったし、今度はAの番！」
ね？ねっ？どうなの？
と、好奇心一杯の眼差しを向けられて、うーんと頭を悩ませる。
「いないよ。…お母さんが言うには幼稚園の頃はいたみたいだけど、私は覚えてなくて。あとは、小学校の時にカッコいいって思った子がいたぐらい」
「どんな子？」
嬉々としてエマちゃんが私の話しに耳を傾ける。
「スポーツが上手な先輩で、皆の人気者だったね。噂では彼に好きな子がいたみたいで。私ともう一人、女の子が先輩の好きな子として名前をあげられたんだけど…」
「けど？」
「なんか、告白もしてないのにフラれちゃった。『勘違いすんな』って」
「は？何ソイツ？」
急にエマちゃんの声が低くなる。
「私も、もう一人の女の子も『好き』とは言ったことなかったし、お互い好きって思ってなかったけど、二人ともフラれちゃって。たぶん、“皆の前でカッコつけたかったんじゃない？”ってことになったよ」
「なんか嫌なこと思い出させちゃった。ごめん」
先ほどとは打って変わって声のトーンが落ちたエマちゃんに私は「ううん」と首を横に振る。
「そんなことないよ。別に好きって思ってた訳じゃないし」
「それもそっか」
エマちゃんに頷くと「あ！じゃあさ！」とまた彼女の声が弾む。
「マイキーとかどう？」
「え？………どう？…とは？」
エマちゃんの言いたいことが分かるようで分からなくて、私は瞬きを繰り返す。
「不良から助けてもらって、仲良くなったんでしょ？」
「う、うん」
つまり、マイキーくんが恋愛対象になるかどうかってこと？
「“無敵のマイキー”なんて呼ばれてるぐらいだからね。喧嘩は強いよ？………あっ、ドラケンはダメだからね！！」
一瞬視線が鋭くなった彼女に「それは勿論！」と慌てて答えて、それから考える。
「………うーん、ごめん。マイキーくんとは最近話すようになったばっかりだし、よく分からない」
正直に伝えると「そっかぁ」とエマちゃんは納得してくれた。
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ys 0418052(プロフ) - 月見さん» いや初めてと思えないぐらいすごいですよ！！ (2022年12月29日 22時) (
レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - ys 0418052さん» 読んでいただきありがとうございます！初めて書いた東リベ作品で、そう言ってもらえてとても嬉しいです(*^^*) (2022年12月29日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ys 0418052(プロフ) - マイキーおしがとても好きになりそうだしわたしもとても好きです！！ (2022年12月29日 19時) (レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2021年8月20日 10時
