もっとかわいくなっちゃった！

1 北山side ページ1

あれから藤ヶ谷とはちょこちょこ食事をするようになった。

前よりは仲良しなんだと思う。

藤「宏光」
北「太輔」
と２人でいる時は下の名前で呼ぶようになった。

今日はラジオ収録で俺たちだけだったから飯行こうってなったんだけど、たまたま店が空いてなくて、太輔んちでご飯することになった。

途中にあるスーパーで食材を買い込み、太輔の手料理をご馳走してくれるそうだ。



北「うわぁぁ…すげぇ…」

なんだか太輔の作ったものはキラキラしているように見えた。

藤「召し上がれ」

北「いただきます！！」

太輔の手料理が食べれるなんて夢みたいだ。


ルンルンしながらご飯を食べていると、外からザーという音がした。

藤「雨？」

太輔がベランダの戸を開けて外を見た。
俺もチラリと覗くと雨が降っていた。

しかもだんだん強くなってるみたい。

北「めっちゃ降ってんね」

藤「……帰れっかな」

北「え？あー大丈夫じゃね？」



ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…

北「げ、雷？」

帰れるかなー、この雨の中車出してもらうの悪いよな。


この日、俺は太輔の車に乗せてもらっていた。

藤「いいよ、宏光泊まってけ」

北「…へ！？」

藤「俺も酒飲みてーし、今日は呑み決定」


待て待て待てお泊まり！？

北「変えの服とか持ってないけど」

藤「俺の着ればいいだろ？」


と言って太輔は缶ビールを開けた。

これで俺はお泊まり決定。



空き缶も増えてきたところ、

藤「宏光もさー、女だったらいーのにね〜」

最近、太輔は酔うとこれを必ず言う。
本気なのか冗談なのか。


北「うるへーー！そんなんじゃこの仕事出来てねーだろーがーメンバーにも会えてねーよー」

俺もかなーり酔ってきた。

こっから記憶がごっそり無くなっている。


そして朝、こんな事になるなんて。

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