コンビニ店員がドタイプだった。【影山飛雄】

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「こない。」


朝、結局折れた私は一応
風邪が治ったことを知らせた


何回確認してみてもそのトークに既読の文字はない



学校に行って、今までの遅れを取り戻すかのように
寝ないで授業に没頭。
授業の合間に何回かケータイを開くも通知はなし


携帯あんまり開かないって言ってたし、きっと忙しいんだ、って割り切ってた



割り切ってたのに、割り切ってたのに……！！！





22時になってもお目当ての飛雄からのメッセージはない。



もう飛雄の事なんか考えないで寝てしまおうか
浮かない気持ちでベッドに入ろうとした時
突然部屋のドアが開く。



「あ、お姉ちゃん。ジュース買ってきてくんない？」


「はっ？」


悪びれる様子もなく、さぞ当たり前かのように
ニコリと笑うこいつは一体誰に似たんだろう



「……いやだ」

「じゃんけん。」


いいだろう、その勝負買ってやるよ
こういうのはだいたい言い出しっぺが
負けるという法則が………




「何がいいの……」

「ん？ミルクティー」


いってらっしゃーいと手を振る我が妹を睨みながら
外に出る


「さっむ…」


あまりの寒さに身震いをしながら
コンビニまでの道を急いだ

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