消えそうな初恋。 (ページ3)

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「おつかれー、瑠奈。」

瑠奈「お！A！おつかれ！」

同じバスケ部で副キャプテンの森宮瑠奈。

実は中学も同じで2人ともバスケ部だった。

その時からキャプテンと副キャプテンの関係で、

よく私を助けてくれていた大切な仲間。

瑠奈「あれー？井田待ってんじゃん。」

「先帰ってていいって言ったんだけどね。笑

浩ちゃん待ってるって。」

瑠奈「彼氏じゃーん！笑」

「違うから。笑」

初めて会ったときも

「井田と和泉さんって付き合ってるでしょ？」

なんて言われた。笑

そういう誰とでも仲良く出来る瑠奈の性格が

私は好きだ。

瑠奈「そーいやーもうすぐ文化祭あるから、

部活もあんま出来なくなるね。」

「そっか。そんな時期か…！」

文化祭。

うちのクラスは何やるんだろう。

まぁ美緒の近くにいたらなんとかなるだろう……笑

瑠奈「Aもう帰っていいよ！」

「え？まだ片付け残ってるじゃん。」

瑠奈「いいよ、この前やってくれてたし！

それに井田も待ってるからさ！！」

「うーん、じゃあお言葉に甘えて……。

ありがとね！また明日ー！」

瑠奈「うん！またねー！！」

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「浩ちゃん、お待たせ！」

井田「お疲れ様。」

瑠奈も言ってたみたいに、

私と浩ちゃんって恋人同士に見えるのかな……。

お互いただの幼馴染みとしか思ってないけど。笑

井田「青木、最近どうなの？」

突然浩ちゃんが青木くんの名前を出す。

いつもは私から話すことが多いから驚いた。

「急に、なんで？」

井田「いつも話してくるから。」

「そうだね。笑

相変わらず美緒のことが好きだよ。」

井田「そっか。」

「そっか。って何よ！笑」

井田「もう、やめたら良いのに……。」

「え？」

浩ちゃんが何か言ったような気がするけど、

ため息ぐらいの声量だったから聞こえなかった。

井田「なんもない。じゃあ、また明日な。」

「うん。おやすみ！」

井田「おやすみ。」

そういって家の中に入った。

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