95話【見えぬ5人目】 ページ46
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「うーん…ん？うぅ…」
完成されたアルベドの絵を見てパイモンは何か悩んでいる声を出す。
「パイモン、どうしたの？」
「おう…オイラ五歌仙物語を読んでから、ずっと気になってた事があるんだ。
五歌仙の物語には、もう一人"黒主"ってやつがいただろ？でも五歌仙の物語は、そいつが一切出てない状態で終わったってことだよな？」
「ぷっ…あははっ、まさか、君は気づいてなかったの？」
「おいっ、吟遊野郎！笑い過ぎだぞっ！オイラがなにに気づいてないって言うんだ？」
『パイモンちゃん、落ち着いて…』
麗がパイモンのことを宥めているとアルベドがパイモンに説明し始める。
「パイモン、実は今までの四つの詩に、黒主の物語はすでに含まれていたんだ」
「えっ、そうなのか？」
「この物語の要は、墨染が歌集を洗うのを見た後、葵の翁が読んだ歌にあるんだよ」
ウェンティは解説する。
少女が小川で赤人の歌集を洗うシーンは、普通の人からしたらまったく訳の分からない光景。
それは葵の翁も同じことで光景の意味を理解できず彼はただ古い友人を思い出しただけ。
しかし赤人を陥れた犯人なら話は違う。
犯人は身の破滅を危険視した。
「だから彼は葵の翁を脅して、歌を破り捨てるっていう強硬手段に出たのさ」
『赤人から時系列が変わってたから理解するには難しいよね』
麗は持っていた手帖に"赤人→墨染→葵の翁→翠光"と時系列を書きパイモンに見せる。
「じゃあ、葵の翁を脅したやつが、赤人を陥れた犯人なのか？」
「その犯人こそ"黒主"」
「えっ、そいつが"黒主"だって！？」
「そう、この物語は四篇しかないけど、ちゃんと"五歌仙"の物語について語っているんだ。
詩に出てくる将軍はどう見ても歌仙じゃないし、残りの登場人物を考えたら、この正体不明の謎の人物しかしいないだろう？」
「おまえたちに説明されて、オイラもやっとわかったぞ」
「だけど…ボクは今、別のことについて考えている」
アルベドの言葉が一斉に六人の注目を集める。
『五歌仙物語が現実の出来事が繋がっているってこと？確かに行秋くんは葵の翁と同じで自身の作品を盗んでしまったけれど…』
「だったら現実においても、"黒主"のような存在がいるんじゃないかな…」
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空華(プロフ) - Mirukuさん» リクエストありがとうございます！甘雨ちゃん達仙人組は璃月編の方で書かせていただきます。容彩祭の後なので少しリクエストお応えできるまで時間がかかりますが気長にお待ちください！こちらもいつも作品を読んでくださりありがとうございます！ (2022年9月29日 6時) (
レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
Miruku(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます！リクエストで甘雨ちゃん含む仙人たちと鍾離先生の絡みをぜひ見てみたいです！これからも楽しく見せていただきます！ (2022年9月28日 21時) (レス) @page32 id: 6887e117d0 (このIDを非表示/違反報告)
空華(プロフ) - 白鷹。さん» リクエストありがとうございます！綾人承知しました！いつも読んでくれてありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月28日 17時) (レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
白鷹。(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております！リクエストなのですが綾人と絡ませてほしいです（お茶するとか雑談とか）更新応援しております‼︎ (2022年9月28日 7時) (レス) id: aa069cf9f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空華 | 作成日時：2022年8月24日 18時
