94話【墨染の詠】 ページ45
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『綾華ちゃん、ウェンティさん。
なんだか珍しい組み合わせだね』
「なんでお前たちが一緒にいるんだ？」
「実は先ほど、容彩祭会場で開かれる生け花稽古場の手配をしていたのですが、花器から奇妙な紙切れを見つけたのです」
『(また紙切れ？)』
「そのとき、こちらの吟遊詩人の方がそばにいらっしゃって、ここ数日、似たようなものを他にも見つけているのだと聞き、二人で貴方がたを探していたのです」
「でもこのお嬢さんが見つけた紙切れは、ボクたちが前に見つけたものと、ちょっと違うんだよね」
『違う？』
「こちらです。ご覧下さい」
綾華が差し出した紙切れには五歌仙の一人、墨染の詠が記されてあった。
しかしそれは今までの五歌仙の詠より短文で皆は違和感を抱く。
「今までは詩の長さもみんな同じくらいだったのに、今度のは二言で終わってるぞ」
「短い二言だけど、タイトルの横に書かれているわけでもなければ、紙の真ん中に書かれていると言う訳でもない。この字の配置はまるで、この二言以外に、紙にはまだ他の内容があると告げているようだね」
「麗、どうなんだ？墨染の詠はこれ以外にもあったか？」
パイモンに聞かれ麗はうーんと頭を悩ませた。
どうやら心当たりがあるようだが覚えてないらしい。
行秋はじっと紙切れを見るとおもむろに口を開く。
「この詩を言葉通りに解釈すると、"紙を水に入れれば、真実が自ずと浮かび上がる"となる」
『！もしかして…特別な墨汁じゃない？
水に触れると現れて乾くと消える珍しい墨汁があったのを知ってるよ』
「じゃあ、試してみる？ちょうどこの近くに池があるみたいだし」
全員は近くの池に行くと紙切れを見つけた綾華が池の水の中に紙切れを入れる。
すると紙切れの中からじわり、と黒い文字が浮かび上がってきた。
「おお！見ろ！紙に文字がたくさん浮かんできたぞ。なにが書かれてるか見てみようぜ！」
浮かび上がった文字をパイモンが読むとパイモンはすぐに頭を悩ませた。
綾華は皆にわかりやすく当時の印刷技術のことを説明し、赤人が盗作したと言われたもの盗作物ではなかったということが証明された。
悲しい結末だったがアルベドは今回のことで赤人のモデルを万葉、墨染のモデルを綾華にすることに決めた。
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アンケートありがとうございました！
タイトルそのままでスメール編いきます！
余談ですが続編に移行次第、麗のキャラクター詳細を載せます
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空華(プロフ) - Mirukuさん» リクエストありがとうございます！甘雨ちゃん達仙人組は璃月編の方で書かせていただきます。容彩祭の後なので少しリクエストお応えできるまで時間がかかりますが気長にお待ちください！こちらもいつも作品を読んでくださりありがとうございます！ (2022年9月29日 6時) (
レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
Miruku(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます！リクエストで甘雨ちゃん含む仙人たちと鍾離先生の絡みをぜひ見てみたいです！これからも楽しく見せていただきます！ (2022年9月28日 21時) (レス) @page32 id: 6887e117d0 (このIDを非表示/違反報告)
空華(プロフ) - 白鷹。さん» リクエストありがとうございます！綾人承知しました！いつも読んでくれてありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月28日 17時) (レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
白鷹。(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております！リクエストなのですが綾人と絡ませてほしいです（お茶するとか雑談とか）更新応援しております‼︎ (2022年9月28日 7時) (レス) id: aa069cf9f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空華 | 作成日時：2022年8月24日 18時
