93話【白亜の救済】 ページ44
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『そ、そろそろ休もう…？』
容彩祭3日目、疲れ果てた行秋を見て麗は小野寺達にそう言った。
「叢雲先生…！」
「甘やかしたらダメですよ！叢雲先生！先程10分休憩したばかりじゃないですか！」
「うぅ…」
『(駄目だぁ…何回か挑戦してみたけど八重堂の本気を甘く見てたかも…)』
昨夜、沈秋拾剣録の件は八重堂の力を集結しサインを全て終わらすことに決定した。
麗以外にも書道家が増えお役御免だと思われたが否応がなく小野寺にここまで連れてこられてしまった。
『(うぅ…徹夜辛い……お祭り行きたい…)』
「さぁ、頑張ってください、枕玉先生！今日書かれた字は目まぐるしい進歩を遂げています。
きっと昨日の特訓が効いたんです！」
「うぅ…だめだ、もう手が上がらない…こうなることが分かっていれば、今までも書道の授業に小説を読んだりしなかったのに…」
『先生…！頑張って…！』
部屋の隅にいる小野寺たちが編集主任の平山に感服しているのを尻目に見ていると聞きなれた高い声が麗の耳に届く。
「恐ろしいぜ…ちょっと見ない間に、行秋と麗がまるで魂の抜け殻みたいな感じになっちゃってるぞ…」
『空くん！！！パイモンちゃん！！！』
「おわぁっ！急に抱きつくなよ、照れちゃうだろ」
「編集主任、実は先程いい方法を思いついたんだ。みんなが直面しているこの苦境から、抜け出せるかもしれない」
アルベドはサインを直筆から新しい斬新な印章にする提案を説明すると平山は納得した。
「本当か？つまり僕は助かったのか…？」
『よかったね、行秋くん…！』
「麗はいつまでオイラにくっつくつもりなんだ…？」
麗は暫くパイモンのことを抱きしめると満足したのか『ありがとう』と感謝を述べパイモンを離す。
どうやら麗がパイモンを抱きしめている間に話は進み、他の作家にも印章を作ることになったらしい。
行秋も販売当日までは休めることが決定しこれで麗の依頼も達成された。
「みんなのおかげで僕も小野寺さんも苦境から抜け出すことができたよ」
「えへへ、やっと自由になれたな。外に行って新鮮な空気でも吸ってこいよ」
『そうだね、ずっと籠ってたから出なくちゃ』
パイモンの提案によりひとまず烏有亭の外に出るとパイモンが「まだ時間があるけど、これからどうするんだ？」と言う。
するとコツコツ、とこちらの方に歩み寄ってくる足音が聞こえ振り返る。
「皆さん、ここにいらしたのですね」
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空華(プロフ) - Mirukuさん» リクエストありがとうございます！甘雨ちゃん達仙人組は璃月編の方で書かせていただきます。容彩祭の後なので少しリクエストお応えできるまで時間がかかりますが気長にお待ちください！こちらもいつも作品を読んでくださりありがとうございます！ (2022年9月29日 6時) (
レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
Miruku(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます！リクエストで甘雨ちゃん含む仙人たちと鍾離先生の絡みをぜひ見てみたいです！これからも楽しく見せていただきます！ (2022年9月28日 21時) (レス) @page32 id: 6887e117d0 (このIDを非表示/違反報告)
空華(プロフ) - 白鷹。さん» リクエストありがとうございます！綾人承知しました！いつも読んでくれてありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月28日 17時) (レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
白鷹。(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております！リクエストなのですが綾人と絡ませてほしいです（お茶するとか雑談とか）更新応援しております‼︎ (2022年9月28日 7時) (レス) id: aa069cf9f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空華 | 作成日時：2022年8月24日 18時
