89話【翠光の詠】 ページ40
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「クレーを寝かしつけてくれてありがとう」
『いいよ、クレーちゃんぐっすりだったよ。まだ起きるには時間がかかりそう』
『ところで……』と麗は帰ってきたアルベドの右隣に視線を向ける。
そこには可愛らしい笑顔で手を振るモンドの吟遊詩人、ウェンティがいた。
『どうしてウェンティさんがここに？』
「モンドの吟遊詩人としてお呼ばれされちゃった」
『あぁ…流石は綾人くん、人選が素晴らしい…』
いや、ウェンティさんの場合は"神"選と言うべきなのだろうか、と思っているとアルベドはおもむろに麗に1枚の紙を差し出した。
『これは？』
「今日あった事件で意図的に落とされたと思われる紙切れの写し、かな」
『事件？』
麗が首を傾げているとアルベドはウェンティの方に視線を向けると麗はウェンティの方を見る。
当の本人は舌をペロッと出し「えへっ」と言った。
『ウェンティさん、また何かやったの…？』
「大層なことはしてないよ！それより、麗はこの五歌仙の詠の意図わかるかな？」
『えっーと……翠光の詠だね。なになに……あーこれあれかぁ、葵の翁が詠を取っちゃったやつ』
「葵の翁が？」
『うん、葵の翁は自分の詠を翠光が寝てる間に取っちゃったって話…だったような、その後は悲しすぎて覚えてない』
「これは…すごい情報を手に入れちゃったね、アルベド」
ウェンティがアルベドに問いかけるとアルベドは何やら考え事をする仕草をし、「なるほど」と呟いた。
「ありがとう、いい情報になったよ。
麗もずっとクレーを見ていて疲れただろう、今日は休むといい」
『うん、ありがとう。私もここに予約してるから何かあったら言って。おやすみなさいアルベドくん』
「あぁ、おやすみ」
パタン、と襖を閉めて自身の部屋に行こうとする麗にピッタリとウェンティがついて行く。
麗は気にせず部屋に向かい襖を開け直ぐに閉めようとするとウェンティがそよ風のよう麗の頬を撫でる。
麗がきょとんとウェンティはにっこりと笑う。
「うん、元気そう。前より血色がよくなったね」
『元気ですよ！ご飯いっぱい食べれるくらい元気です！』
「それは良かった。またよかったらモンドにおいでエンジェルズシェアでモンドの醸造酒を飲もう」
『モンドのお酒も美味しいけど稲妻のお酒も負けてないですよ！今度持ってきますね！』
「わ〜！楽しみにしてるね、おやすみ麗」
『はい、おやすみなさいウェンティさん』
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空華(プロフ) - Mirukuさん» リクエストありがとうございます！甘雨ちゃん達仙人組は璃月編の方で書かせていただきます。容彩祭の後なので少しリクエストお応えできるまで時間がかかりますが気長にお待ちください！こちらもいつも作品を読んでくださりありがとうございます！ (2022年9月29日 6時) (
レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
Miruku(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます！リクエストで甘雨ちゃん含む仙人たちと鍾離先生の絡みをぜひ見てみたいです！これからも楽しく見せていただきます！ (2022年9月28日 21時) (レス) @page32 id: 6887e117d0 (このIDを非表示/違反報告)
空華(プロフ) - 白鷹。さん» リクエストありがとうございます！綾人承知しました！いつも読んでくれてありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月28日 17時) (レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
白鷹。(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております！リクエストなのですが綾人と絡ませてほしいです（お茶するとか雑談とか）更新応援しております‼︎ (2022年9月28日 7時) (レス) id: aa069cf9f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空華 | 作成日時：2022年8月24日 18時
