83話【著作権】 ページ34
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「そういえば神子、麗は元気にしてるか？」
「ん？」
真正探霊筆記の事件を解明した神子は著者の有楽斎の霊魂と話していた。
「元気じゃよ、うるさいくらいにのう」
「ふむ、なら良かった
あやつ儂がいなくなる時"有楽斎の本が読めなくなっちゃうー！"と言って狐斎宮に泣きついたからのぅ、寂しい思いをしておらなんだと思っておったが…」
「確かに麗は影よりも昔の稲妻に想いを馳せておるかもしれん」
神子の脳裏に有楽斎の本と似てる！と熱弁した最近の麗が思い浮かぶ。
「…じゃがあやつも一歩ずつ進んでおる。少なくとも自身の過去を笑い話にできるくらいにはな」
「…そうか」
「のう、有楽斎」
「なんじゃ？」
「汝の娯楽小説、麗は気に入っておったぞ」
神子がそう言うと有楽斎は嬉しそうな声で「そうか」と答えた。
＿＿＿＿＿
『真正探霊筆記はもう流行ってない！？』
「今はこれがイチオシじゃ」
翌朝、神子は麗に"旅人の奇妙な冒険"を手渡す。
『表紙パイモンちゃんだ！……って違う！
これ著作権大丈夫？』
「本人が書いてるからのぅ」
『空くん！？』
麗は驚きながらもパラパラと本を読むと驚愕の表情で『お、面白い…！』と呟く。
『…ん？ねぇ、神子。ここの帰りし薬師って…』
「汝じゃが？」
『はっきり叢雲蓬莱って書かないで、ねぇ、今血族ってことで落ち着いてるんだよ！？』
「大丈夫じゃろ、有楽斎の書いた"神櫻転生録"じゃって汝の名が書いてあったろうに」
『そ、それは有楽斎が、勝手に…』
「それに文句を言うなら童に言え、書いたのは童なのじゃから」
神子に言い負かされ麗は悔しそうな顔をしながら空を探しに行った。
もちろん、フィクションを交えていることを伏せた神子はこれからの彼女の反応を考え満足気な笑顔を見せていた。
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空華(プロフ) - Mirukuさん» リクエストありがとうございます！甘雨ちゃん達仙人組は璃月編の方で書かせていただきます。容彩祭の後なので少しリクエストお応えできるまで時間がかかりますが気長にお待ちください！こちらもいつも作品を読んでくださりありがとうございます！ (2022年9月29日 6時) (
レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
Miruku(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます！リクエストで甘雨ちゃん含む仙人たちと鍾離先生の絡みをぜひ見てみたいです！これからも楽しく見せていただきます！ (2022年9月28日 21時) (レス) @page32 id: 6887e117d0 (このIDを非表示/違反報告)
空華(プロフ) - 白鷹。さん» リクエストありがとうございます！綾人承知しました！いつも読んでくれてありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月28日 17時) (レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
白鷹。(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております！リクエストなのですが綾人と絡ませてほしいです（お茶するとか雑談とか）更新応援しております‼︎ (2022年9月28日 7時) (レス) id: aa069cf9f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空華 | 作成日時：2022年8月24日 18時
