82話【最近の流行り】 ページ33
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八重神子の伝説任務のストーリーを含んでいます。
「願いが叶うおまじない？」
『うん』
麗は最近の流行りであるおまじないが載っている娯楽小説、真正探霊筆記を将軍に見せた。
『なんでもこの娯楽小説に載ってるおまじないと同じことをすると願いが叶うんだって！
この前依頼人から聞いたんだ』
「願いが叶う、ですか」
『将軍、興味あるの？』
「いえ、特には」
「しかし」と言葉を区切り麗の持っていた真正探霊筆記を取るとおもむろにページをめくり始める。
「そのおまじないはどのように書かれているのですか」
『えっと…真夜中に裸足で立って"輝き拾え、授け給え、我の願いに応え給え"って言うみたいなんだけど』
「ふむ………お姉様」
『はい！』
「そのおまじないは推奨しません」
『？なんで？』
麗が首を傾げると将軍は「願いが叶う術は施されていません」と告げる。
「私が感知したのは憑依の術…それも仙狐の術の中で極めて高度なもの。この本を売り出している八重堂に注意喚起を施しましょう」
『これ八重堂で売ってるんだ…』
あくまで貰っただけの麗はまだ読んでいない真正探霊筆記をペラペラを捲りながら文を読む。
『(仙狐って言ったって斎宮が死んでからは神子以外…………あれ？)』
「お姉様？」
捲っていた手が止まると将軍が声をかけ、ハッとする。
何か見覚えのある表現だ、と思った麗は思わず立ち上がり将軍に言う。
『これ、そんなに悪いものじゃないかも！将軍、注意喚起をするの少し待ってて！』
麗は走り自室に入ると本棚から一冊の古い本を出した。
その本の見開きをいくつか捲るとあることに気づく。
『やっぱりこの本………有楽斎と表現がそっくりだ』
有楽斎。
まだ稲妻が平和な頃に生きていた仙狐の一人で娯楽小説家だった。
狐斎宮に追い出されて以来会わなくなった彼の本を久しく読み麗は嬉しさが込み上げる。
『有楽斎の本だー！！
有楽斎の本面白いんだよね〜！読も読も！』
麗は飛び跳ねながら座布団に腰を下ろし本を読み始めた。
＿＿＿
気が付くと夜になっており、麗は欠伸をする。
『有楽斎の本面白かったなぁ…。えへへ…』
本を抱きしめながら彼女の意識は微睡みの中に溶けていった。
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空華(プロフ) - Mirukuさん» リクエストありがとうございます！甘雨ちゃん達仙人組は璃月編の方で書かせていただきます。容彩祭の後なので少しリクエストお応えできるまで時間がかかりますが気長にお待ちください！こちらもいつも作品を読んでくださりありがとうございます！ (2022年9月29日 6時) (
レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
Miruku(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます！リクエストで甘雨ちゃん含む仙人たちと鍾離先生の絡みをぜひ見てみたいです！これからも楽しく見せていただきます！ (2022年9月28日 21時) (レス) @page32 id: 6887e117d0 (このIDを非表示/違反報告)
空華(プロフ) - 白鷹。さん» リクエストありがとうございます！綾人承知しました！いつも読んでくれてありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月28日 17時) (レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
白鷹。(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております！リクエストなのですが綾人と絡ませてほしいです（お茶するとか雑談とか）更新応援しております‼︎ (2022年9月28日 7時) (レス) id: aa069cf9f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空華 | 作成日時：2022年8月24日 18時
