81話【宝】 ページ32
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「宝？」
「はい」
影の言っている意味がよくわからずパイモンは首を傾げる。
「麗は捨て子だったんです。
魔神戦争の最中、魔神の生贄として捨てられた。
それを眞が拾ったんです」
「眞が？」
「えぇ、まず私と引き合わせ名前を聞いたんですが名前はないと言うもので眞が麗と名付けたんです。確か彼女の瞳の色が櫻と似ていて櫻の由来は
「そうだったんだ…」
「……あの時、とても小さくて柔らかくて握ってしまえばすぐに壊れてしまいそうなほど脆くてどう抱きあげればいいのかわかりませんでした」
彼女は胸元の方に手を置く。
「しかし、そんな私たちに彼女は優しく笑ってくれたんです」
「………」
「彼女は私の……いえ、私たちの大切な宝。
ですからもう誰にも譲りたくないんです」
影の瞳には揺るぎない光が灯っていた。
「そうだったんだな……よし！これからはオイラたちも麗にちょかいを出そうとするヤツらをけちょんけちょんにしてやるぜ！な！空！」
「それは俺だけでパイモンはしないでしょ」
＿＿＿＿＿
「(麗は影にとって大切な宝…俺も蛍のことを大切な宝だと思ってる)」
〈旅の終点でまた会いましょう、お兄ちゃん〉
逆さの七天神像事件の時に再会した蛍の言葉が脳裏によぎる。
早く旅の終点につかないとな、と思っているとバタバタと騒がしい足音が聞こえると麗が息を切らしながら部屋に戻ってきた。
『娑羅ちゃん生きてた！』
「ほんとに見に行ったのかよ！」
『だって心配だったから…』
「(………意外とゆっくりでもいいのかも)」
麗と影も長い時間をかけてまた巡り会えた、自分と蛍もそうなら時間をかけてもいいだろうと思った空だった。
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空華(プロフ) - Mirukuさん» リクエストありがとうございます！甘雨ちゃん達仙人組は璃月編の方で書かせていただきます。容彩祭の後なので少しリクエストお応えできるまで時間がかかりますが気長にお待ちください！こちらもいつも作品を読んでくださりありがとうございます！ (2022年9月29日 6時) (
レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
Miruku(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます！リクエストで甘雨ちゃん含む仙人たちと鍾離先生の絡みをぜひ見てみたいです！これからも楽しく見せていただきます！ (2022年9月28日 21時) (レス) @page32 id: 6887e117d0 (このIDを非表示/違反報告)
空華(プロフ) - 白鷹。さん» リクエストありがとうございます！綾人承知しました！いつも読んでくれてありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月28日 17時) (レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
白鷹。(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております！リクエストなのですが綾人と絡ませてほしいです（お茶するとか雑談とか）更新応援しております‼︎ (2022年9月28日 7時) (レス) id: aa069cf9f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空華 | 作成日時：2022年8月24日 18時
