80話【引っ越し】 ページ31
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「まさか麗ちゃんが天守閣に引っ越すとはなぁ」
『私も急すぎてびっくりしたよ』
宵宮の言葉に麗は苦笑いする。
影の提案は強引に進み、麗はなすすべなく天守閣に戻るもとい引っ越した。
今日は引越しした祝いのようなもので友人の綾華、宵宮、空、パイモンを自身の部屋に呼んだ。
「引っ越したばっかりなのに意外と片付いてるんだな」
『あー…元々持ってくる物は少なかったからね』
将軍が掃除を頼んだのか埃はあまりなく元々彼女の部屋だったのも相まってこの部屋は部屋としてほぼ完成されていた。
「この部屋には慣れた？」
『うん、だいぶ』
「そういえば、麗さんが引っ越しなさると聞いた時、九条娑羅さんが失神しかけてましたが…あの後大丈夫でしたか？」
『ちょっと待って綾華ちゃん、それ初耳』
『娑羅ちゃんのこと確かめてくる！』と麗は立ち上がり天領奉行の方に向かっていった。
麗がいない空間で残された四人は顔を見合わせ沈黙する。
「…すごく疑問なんやけどなんで麗ちゃんはココに引っ越したんやろ」
「そ、それは…」
沈黙を破った宵宮の言葉にパイモンが言葉をつまらせていると隣にいた綾華が思いがけない言葉を発した。
「それはきっと麗さんが叢雲様の血族だからだと思います」
「！」
「叢雲様って、あの薬師の叢雲蓬莱さま？
確かに麗ちゃんからもろうた薬はめっちゃ効き目いいし傷の痕も残らんから納得やけど…」
「叢雲様の容姿は白髪に櫻の様な瞳の色だった、と文献に書いていたので恐らく彼女とお会いになられている将軍様は麗さんに叢雲様の面影を感じたのではないでしょうか」
綾華の言葉に「なるほどなぁ」と納得したように頷く宵宮。
「宵宮のやつ本当に納得したのか…？」
「さぁ」
パイモンは小声で空に問うが彼もそれは分からなかった。
そういえば、と空は今回の一件の時の影との会話を思い出す。
＿＿＿＿＿
時は遡り、空たちが神櫻の樹木の周りを影と探索している時のこと
「麗について、ですか？」
「あぁ、麗って人間だけど神様みたいって自分で言ってるけどそれ以外のことはあまり喋ってくれないんだ」
「…あの子らしいですね」
「影、何か知ってる？」
歩きながら空は影に聞くと影はおもむろに口を開く。
「……彼女は、私の宝です」
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空華(プロフ) - Mirukuさん» リクエストありがとうございます！甘雨ちゃん達仙人組は璃月編の方で書かせていただきます。容彩祭の後なので少しリクエストお応えできるまで時間がかかりますが気長にお待ちください！こちらもいつも作品を読んでくださりありがとうございます！ (2022年9月29日 6時) (
レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
Miruku(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます！リクエストで甘雨ちゃん含む仙人たちと鍾離先生の絡みをぜひ見てみたいです！これからも楽しく見せていただきます！ (2022年9月28日 21時) (レス) @page32 id: 6887e117d0 (このIDを非表示/違反報告)
空華(プロフ) - 白鷹。さん» リクエストありがとうございます！綾人承知しました！いつも読んでくれてありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月28日 17時) (レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
白鷹。(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております！リクエストなのですが綾人と絡ませてほしいです（お茶するとか雑談とか）更新応援しております‼︎ (2022年9月28日 7時) (レス) id: aa069cf9f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空華 | 作成日時：2022年8月24日 18時
