76話【眞】 ページ27
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「もう戦いは終わったのか…？これで、本当に全部終わったんだよな？」
『多分…？でもこの意識空間、なんだか変だよ…』
「変、とは…一体………ん？」
麗に尋ねようとした影は夢想の一心を見やると刀から元素力が放出し始めそれはひとつの塊となった。
「夢想の一心が光ってる？」
「こんにちは、影。それからこれを見届けている者たち」
『その声は…！』
「私は雷電眞。かつて責務を全うできぬまま散り、あなたたちにあまたの厄介事を残してしまった前代の雷神」
「眞…？」
『嘘……』
驚く二人の声と裏腹に眞の声は歓喜に満ち溢れていた。
「私は今、とても嬉しいわ。あなたならきっと、ここにたどり着けると信じてた。
私は"夢想の一心"へと微かに意志を残しておいたの。あなたがその力をすべて発揮した瞬間、私が現れるようにね」
『なんでそんな遠回しなやり方…』
「それはあの時の影が、自分の考えを信じて疑わず、何も聞き入れようとしなかったからよ」
確かにそうだな、と空は影の方を見つつ眞の言葉を聞く。
「ただ私には、あなたの考えが変わるまで待つ時間がなかった。だから、このような形であなたを待つことにしたの、どうか許して」
「しかし、そんなこと私には一度も…」
「すべてが急すぎたのよ…本当にごめんなさい。
いきなり、稲妻をあなたに託さなければならなくなり、ずっとあなたに悪いことをしたと思っていたわ。
あなたが"無想"に固執しないためにも、これらの道理は私が順を追って教えていくはずだったのに」
「あの時…カーンルイアで起こることがわかっていたのですか…？」
「えぇ、多少ね。どの俗世の執政にとっても、"あそこ"は無視できない存在だから。
麗にもあんな辛い思いをさせてごめんなさい」
『………』
麗は眞の言葉を聞いて過去を少し思い出す。
燃え盛るカーンルイア、横たわる眞、襲いかかる漆黒の獣と兵士。
ぶわりと麗の肌が粟立つがそれを隠すように自分の肩を抱きかかえる。
「今の私にはもう時間を感知することができない。この再会がどのくらいの時を経たものなのか、そしてその間に稲妻で何が起きたのか分からないけど…それでも私は知っているわ。あなた達はきっと、幾度となく涙をこぼしそうになりながら、とても険しい道を歩いてきた」
「そうよね？」と聞く眞に対して影は意地を張るが眞にとってそれは肯定の意でしか無かった。
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空華(プロフ) - Mirukuさん» リクエストありがとうございます！甘雨ちゃん達仙人組は璃月編の方で書かせていただきます。容彩祭の後なので少しリクエストお応えできるまで時間がかかりますが気長にお待ちください！こちらもいつも作品を読んでくださりありがとうございます！ (2022年9月29日 6時) (
レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
Miruku(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます！リクエストで甘雨ちゃん含む仙人たちと鍾離先生の絡みをぜひ見てみたいです！これからも楽しく見せていただきます！ (2022年9月28日 21時) (レス) @page32 id: 6887e117d0 (このIDを非表示/違反報告)
空華(プロフ) - 白鷹。さん» リクエストありがとうございます！綾人承知しました！いつも読んでくれてありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月28日 17時) (レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
白鷹。(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております！リクエストなのですが綾人と絡ませてほしいです（お茶するとか雑談とか）更新応援しております‼︎ (2022年9月28日 7時) (レス) id: aa069cf9f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空華 | 作成日時：2022年8月24日 18時
