73話【維持】 ページ24
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パイモンの問いに神子は空間上の性質の違いを説明し空に問うが彼もその性質をあまり感じ取れなかったようだ。
『難しい説明をしてるより実践するほうが早そうだね』
「手立てがあるのか？」
『少しね』
「まずは、その入り口に向かうぞ」
神子と麗は空とパイモンに案内されながら眞の意識空間の入り口へとたどり着く。
鳥居の周囲に舞う緋櫻に麗はあることに気づく。
『(懐かしい元素はこれだったんだ…)』
「方法は…あるにはある。少し姑息ではあるがのう…」
神子は影の眷属ゆえ彼女の居場所が分かる。それを使い眞の意識空間に入るという危険な方法を空たちに説明する。
麗も同じことを思ったのか神子の隣で頷く。
『でも、これはすごく危険な賭けなの。
もしかしたらたどり着くまでに抽象空間の特有の巨大な渦に飲み込まれる可能性があるんだ』
「じゃからこそ、"一心浄土"に入る時は意識を物体に転移するのが安全なんじゃ」
「えっ？じゃあオイラはやめとくよ…おまえが行ってきてくれ！」
「パイモン、俺を見捨てる気？」
「まぁ、行かなくてもよいじゃろう。最悪、影を失うだけじゃろうしな？」
『パイモンちゃん……怖かったら無理しなくてもいいよ』
三人に言われいたたまれなくなったのかパイモンは悔しそうに行くことにした。
「決意は固まったようじゃな。では汝らを送るとしよう。麗、童らを頼むぞ」
『任せて、"維持"は得意だから』
「？麗も行くのか？」
「抽象空間の巨大な渦に飲み込まれない為には自らの意識を一定にまで高める必要がある。
麗の神として権能は"維持"、つまり汝らの意識を高める為には都合がよいんじゃ」
『それに一度だけ眞さんの意識空間には入ったことがあるの。経験者がいた方が心強いでしょ？』
「そういえば一応麗って神だったな…」
2人の説明を聞くと納得したように「わかった」と返す空。
それと同時に開く意識空間の入り口。
「扉が開いたぞ、入るがよい。
妾は外で待機しておく、汝の最後の保険としてな。
………妾の神、汝らに託したぞ」
その言葉を皮切りに3人は入り口の前へと歩く。
「妾のため、そして稲妻のため、全力を尽くしてきてくれ」
「神子のこと、信頼していいんだよな…？」
「きっと成功する」
『行ってきます』
「さぁ、行ってくるがよい！」
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空華(プロフ) - Mirukuさん» リクエストありがとうございます！甘雨ちゃん達仙人組は璃月編の方で書かせていただきます。容彩祭の後なので少しリクエストお応えできるまで時間がかかりますが気長にお待ちください！こちらもいつも作品を読んでくださりありがとうございます！ (2022年9月29日 6時) (
レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
Miruku(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます！リクエストで甘雨ちゃん含む仙人たちと鍾離先生の絡みをぜひ見てみたいです！これからも楽しく見せていただきます！ (2022年9月28日 21時) (レス) @page32 id: 6887e117d0 (このIDを非表示/違反報告)
空華(プロフ) - 白鷹。さん» リクエストありがとうございます！綾人承知しました！いつも読んでくれてありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月28日 17時) (レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
白鷹。(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております！リクエストなのですが綾人と絡ませてほしいです（お茶するとか雑談とか）更新応援しております‼︎ (2022年9月28日 7時) (レス) id: aa069cf9f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空華 | 作成日時：2022年8月24日 18時
