２人の怪盗は怪盗キッドが好きです。【名探偵コナン】 (ページ2)

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紗『緊張するな…。』
私は先生に促されて自己紹介をした。
紗『私は高田紗里です。運動は得意です。仲良くしてください。』
ぱらぱらとまばらな拍手が聞こえる。
第一印象が大事というけどあまりいいとは思えない。性格は結構明るいと言われるが暗く見えてしまっただろうか。
考え込んでいると次に自己紹介をした人の声が聞こえた。聞き慣れた声だ。
拓『僕の名前は佐鍋拓海です。紗里と同じ学校から転校してきました。運動は得意です。仲良くしてください。』
佐鍋拓海は私の幼なじみだ。もう腐れ縁とでも言うべきか、ずっとクラスが一緒なのだ。
自己紹介はまあまあの結果だと思う。仲良くしてくれる人がいるといいけど。結構上手くいったんじゃないだろうか。

紗『全然上手くいってない?!』
この校舎にはなれていないから、と、タクと一緒に学校を歩いていると、なんかいろんな人が見てくるんだけど?!
珍しいものを見るような目でチラチラと見てくる。何があったんだ？
紗『タク。私なんかした？』
拓『いや…。』
タクもよく分からないという風に首をかしげる。
そこに偶然にも女子の話が耳に入ってきた。
｢転校してきたっていう男の子がね、もう一人の転校してきたっていう女の子のこと呼び捨てで呼んだらしいよ！｣
｢結構お似合いなんじゃない？｣
紗『タク。』
拓『…。』
紗『やったね…。』
拓『すみませんでした！』