《学園アリス》Can you become Alice?《2》 (ページ47)

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「帽子屋

君は僕をからかっているの？」

「ん？♡」

「…別にいいけど

僕は"ここで"寝るからっ！」

「え？」

無理矢理布団の中に入り込んだ

「あ～

もしかして僕と一緒に寝たかったのかい？♡」

抱きしめようとしてきたので

払い除けて反対側を向いた

「黙れ

…僕はもう寝る」

彼は窓の外を眺めている

「君の足のことを気にせず

思い切り突き飛ばしてしまったこと

凄く気に病んでいたよ」

「知ってる」

まるで何かを探るように…

「足が悪いといっても

彼女に突き飛ばされた位で

君が派手に転んで

動けなくなったというのは意外だけど…」

簡単には応えられない

「…調子が悪かっただけだよ」

自分ですら目を逸らしたい現実

「そう……なんだ」

不満そうにいう

「似ているかもしれない…」

ふと思ったことが口に出てしまった

「誰と誰が？」

彼はその呟きを聴き逃してはくれなかった

「君と彼女…」

「え？どこが？♡」

「…さぁね」

「え～勿体ぶらないでよ～♡」

「顔を近づけないで

気持ち悪い

…追い出すよ？」

「ってここ僕の部屋なんだけど…♡」

「僕は疲れているんだよ」

「まぁまぁそう照れないで♡」

「照れていない」

僕の視線はいつの間にか彼を追いかけていた

それを伏せ今度こそ寝る体勢に入った

「これでも心配しているんだよ

君に護衛を任せてしまったのは僕だし…

本当にどこも怪我していない？」

平気で嘘つく所は

「＿＿＿本当は"見ていた"」

似ていないかな…

「え？」

「"白ウサギ"が

"帽子屋"の気配を間違えるはずないからね」

扉が開いた

「蜜柑ちゃん」

「先生

ウチも一緒に眠ってもいい…？」

「いいよ♡おいで」