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任務が終わってから


僕はいつもの場所で月を眺めていると


誰かが隣に腰掛けて来た





「君は悪くない


これは仕方の無いことだよ」




そんな物好きは帽子屋しかいない




「慰めてくれて ありがとう」


と怒ってる様な口調で言ってきた




「僕に八つ当たりしないでよ」




彼は大きな溜息をついた



僕の前では意外に素直だからね






「たまには違うアングルから


月を眺めるのも乙なものかもしれない」





僕は杖をとって立ち上がり





「接近戦は


君の得意分野で


僕の苦手分野だよ」






正門に向かって歩き出した





「…白ウサギ」





まぁ 出るのは簡単だけどね



この瞳があるし



そもそも



良く出入りしているから



そんなことしなくても出させてくれるけど



僕は外を巡回し始めた




……あ もう来てたんだ





「……おい 見ろよアレ


アリス学園の制服じゃね?」




「え まさか…」



「間違いない

まわりこんで捕まえろ」



目をつけられてるし…



「アリスって言ったら人身売買の高値トップクラスだよな?」



「わ…っ」




そして いい感じに捕まってしまってる




「おい 気をつけろよ

どんな力持ってるか分かんねーぞ

さっさと気絶でもさせて車に放り込め」



スッ…




「うぐっ…」



「いっ…

なんか…糸がっ」







「____動かない方がいいよ」







「Aっ


なんでこんな所にっ」




彼らの手から逃れたアリスが僕に近づいてくる




「チッ 仲間がいたのかよ…」


「でも 見ろよ//」


「人間か…?///」





目が合った






「____《眠れ》」と僕は呟いた





「あれ? あの人達 どうしたんやろ?」





「…彼らが目を覚ます前に


学園に戻ろう」





絡めた糸で彼らを動けない状態にして 床に転がした





「でも…ウチ……っ」





「戻ろう」





「ウチ…


じーちゃんに


…じーちゃんに会いたい




お願い A




ウチに協力して…っ」






君の無効化は不完全


そして


君は僕のアリスを知らない






聞き分けの悪い子は嫌いだよ






「ダメだよ



__《戻ろう アリス》」






僕は彼女に詰め寄った







「《やめてっ!!》」





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_3→←_14章 _アリスの手紙_



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作者名:舞華鳥(鳴海・LM・はるか) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/  
作成日時:2019年3月15日 0時

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