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「"189人目のアリス"のことですが…
帽子屋は彼女のパートナーとして
チェシャ猫が適任者とお考えになられた様です
次に
本当の思惑は別にあると思われますが
ドードー鳥は授業妨害及び授業中の能力使用により
彼女に"星なし"の御評価を下された様でございます」
「ふぅん
『佐倉蜜柑』のパートナーは
"お前ではない"と……?」
「はい
私は"帽子屋"のパートナーである必要性が感じられましたし
なにより アリスとの積極的な接触で
周りの者達に不審に思われることもあるでしょう
ある程度の距離感というものは不可欠ではないでしょうか」
「まぁ いい
好きにしろ…」
そういって彼はワインを煽った
「お前が"私のモノ"であり
守秘義務を守るなら
何をしていようが興味はない
それに
お前に"契約違反"するのを
"促進させる材料"となるのなら
誰と親密になっても構わないよ
むしろ 好都合だ
それにお前が誰かに尽くすのも見ものだな
最終的には
____お前自身が"破滅"するだけ」
皮肉的な笑みを僕に向けてそう言う
「今回も また
ただの目障りな"アリス"かと思ってたが
お前が"自ら"関わろうとするのだから
今までで1番
___最高の"遊戯"になると期待しているよ」
この人にとって
僕という存在はただの器
…覚醒前の器
そんな男に何も求めていないか…
散々利用している癖に
酷い言われよだね 僕
「失礼します 女王様」
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作者名:舞華鳥(鳴海・LM・はるか) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/
作成日時:2019年3月15日 0時