《学園アリス》Can you become Alice?《2》 (ページ30)

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「あ・・・」

アリス……忘れてた？

「どんなアリスかわからないと

チェシャ猫との勝負に勝ったとしても

トラン…クラスメイトは納得してくれないと思う」

「あ…うん…」

「…まぁまだ時間はあるけど」

公爵夫人はフォローをいれてくれたらしい

「そろそろ進みましょうか…」

アリスは焦っているみたい

「大丈夫だよ蜜柑ちゃん」

委員長もフォローをいれている

ザ…ッ

「あ…」

ザ…

「「あ」」

「棗

何でここに…」

うわ…不機嫌なカオ

「あ…」

「帰るぞルカ」

「え…」

「ゲームは終わりだ＿＿＿

この女は失格だ

とっとと学園からでていけ」

「ちょ…」

ガシッ

チェシャ猫はアリスを掴み木に押し付けた

「…俺の作ったルールを無視して

あまつさえルカを利用して

なめたまねしてんじゃねえぞ」

……帽子屋

「棗やめてっ

俺は何ともないから

言ってたじゃん棗

このゲームでこいつのアリスを見極めるつもりだって」

「…ルカ

俺は俺の敵と

逆らう奴には容赦しない

汚い手使って

ゲームを終わらせたのはこいつだ

もうこいつの正体暴くのに

いちいち手段を選んでやるつもりはねえよ」

「あー…」

ボンッと公爵夫人が煙玉を投げた

「蜜柑ちゃん」

その隙にアリスは彼の手から逃れたらしい

ボッ…

「わ…っ」

僕と委員長は炎につつまれた

「白ウサギっ委員長っ」

「とっとと吐けよお前のアリス」

「火を止めてっ

蛍っ消化器か何か…」

「だめよ

そいつの火は

そんなんじゃ消えないわ;;」

「棗やめて…っ」

炎のせいで…目を合わせられない

「…こいつがアリスをみせれば済む話だ

＿＿＿早くしろよシぬぞそいつら」

「ゴホッ…」

委員長は辛そうだ

僕はもう"慣れた"けど…

「うちにはそんな力…っ

出せるもんならだしてるっ

お願いやから

もうやめてっっ」

公爵夫人の周りも火が囲んだ

「蛍っ」

「ナルの連れてきた奴の言葉なんか

胡散臭くて信じられっかよ

本性ださねーならもう一人いっとくか」

「やめて…！

他の人間は関係ないやろっ

火を止めて！」

「ルカ！？」

彼は何かに向かって駆け出した

「火止めろバカ＿＿＿＿！」