検索窓
今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:26,388 hit

_7 ページ21

.



「はっ!」



…って無効化の癖に心読まれてたら意味無いよね




「…ま


このままだと


確実に入学はムリだな」




アリスは落ち込んでいる




「チャンスはやらなくもないけど



お前が本当にアリスならって話だけどな」




帽子屋の読み通りか…




「棗君!?」






「そこから見える『北の森』


あそこを通って無事に高等部にいって


足跡を残してきたら


素直にお前の実力を認めて


アリスとして受け入れてやる」






「そんな ムチャだよ


あの森はアリスの子だって立ち入りを禁止されてるし…」



と委員長が庇おうとする




「別にムリにとは言わねー



イヤなら大人しく



ここから出ていけばいいだけの話だ」





「なーんだ『北の森』



…アハハッ



流石 棗君だわ〜♡」




「そんな…っ」









「やんのか____」





「____やるっ」









安請け合いだね アリス







「不慣れな新入りってことで



道案内に特別に誰か 連れてかせてやるよ」





「そう 蜜柑…

あの森へ行くの 大変ね

ま でも大した事ないわよ 多分…

あ これ せんべつ」



うわ…公爵夫人冷たいね





「……蛍!」





ガンッ…バタンッ




僕は さも"今 来たよ"という体で


わざと音を立ててドアを閉めた


皆が僕を見た



勿論 誰も 今まで僕が同じ空間にいた事に


気づいてなかったと思う


……影薄くしてたからね?





「あ あんた___



さっきの お人形さ…やなかった




___白ウサギ!」






アリスは僕の方に近寄ってきた



周りの人は僕達を見る






「なぁ 一緒にウチと



何やったっけ…えっと…



"北の森"とかいうとこに



行ってくれへん?




この通り お願いや___!」





両手を合わせて擦り寄ってくる



……変な子



僕達の間をトランプ達が引き裂く





「は!? な 何いってんだよ お前!?」


「白兎さんをあんた呼ばわりとか生意気だぞ!」


「白兎さんが

お前なんかに手を貸すわけねーだろ」



「そうよそうよ!

それに白兎さんは

あんたなんか相手にするわけないわ!」




「え?」



僕はトランプを軽く押し退けた









「____うん いいよ




君の案内役は僕の役目だからね」





.

_8→←_6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
34人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:舞華鳥(鳴海・LM・はるか) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/  
作成日時:2019年3月15日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。