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「……A」
ふと 目の前に男が立っていた
「___"アリス"か」
僕を見つけられる人
「それって 俺のこと?」
「……他に誰もいない」
「え…あ…ん〜
ってその呼び方は
どう考えても可笑しいだろ…」
「アリスはアリスだよ」
「いや…お前もアリスだろ…」
「………」
意味が違うんだけど…
それに僕はニセモノの力だし
「Aは初等部生なのか?」
「違う」
「じゃぁ…中等部生?」
「それも違う」
「…高等部生でもないか」
「・・・」
沈黙が続いた
「___お前は何者なんだ?」
「僕は"白ウサギ"____」
「それは知ってる…」
また軽い沈黙が続く
「____"女王様"って誰なんだ?」
「女王様は女王様だけど?」
「ん〜
じゃぁ どんな奴なんだ?」
「…子供好き?女好き?」
まぁ 利用してるだけだと思うけど
「他には…?」
「___五月蝿い」
「・・・え?」
「あ…
しまった つい本音が……」
「(え? 誰に対して?
まさか 俺? 俺のこと?)」
アリスは困った顔をしている
「君の事じゃないよ」
「え?あ…そ…そーか
(それはそれで…)」
「まだ他に質問ある?」
「どうして
お前はその女王様に
従っているんだ?」
「____"女王様"だから」
「は?」
「"女王様の命令"が
____僕のすべて」
僕は女王様の命令には逆らえない
「何言って…」
「僕は女王様から逃れられない
それが僕の運命なんだよ
____アリス」
「おい
待て コラ!」
彼は僕の腕をつかもうとした
…がクモの巣に引っかかった
「___糸使いっ?!」
「そろそろ"ティータイム"が始まる」
今日は何人の首を御茶菓子とするのだろう
すべてと引き換えに
力と居場所を得たことは後悔していない
そして
女王様の命令はそこまで不満でもない
同時に幾つもの命令を強制されるわけではなく
____あくまで"1つだけ"なのだから
「またね アリス____」
「おい 待て!」
彼はクモの巣で足掻いている
アリスはウサギに追いつけるのかな?
「まだ 追いかけっこをしていたいよ
____アリス」
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舞華鳥(マイカチョウ)(プロフ) - あづめ.さん» ありがとうございます!! 今回の作品は1年間練った様なものなので楽しんで頂けると嬉しいです☆ (2019年2月18日 19時) (レス) id: 1fb8c4817e (このIDを非表示/違反報告)
あづめ.(プロフ) - 舞華鳥さんの学園アリス大好きです!今作も楽しく読ませてもらいますヾ(*´ー`*)ノ (2019年2月18日 19時) (レス) id: cefdfa88b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞華鳥(鳴海・LM・はるか) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/
作成日時:2019年2月16日 19時