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「＿＿＿誰かいるの？」
悲しそうな声が部屋に響く
「……」
彼女はこの部屋に何日も閉じ込められている
(まぁ ここは一応 僕の部屋なんだけど…)
「……ねぇ」
お友達のアリスを盗んだらしい
"女王様"は大層 彼女を可愛がっている
任務もさせられているみたいだし…
「聞いてるの？」
悪いけど無視させてもらう
＿＿＿＿僕は"命令"を受けた
だから彼女とは話せない
「ねぇ＿＿」
だけど 触れるくらいなら許してくれる？
女王様は僕が彼女を構いたくなるのをわかって
彼女と一緒にいさせてるんでしょ？
僕 本当は お喋りな性格だから…
「……返事してくれないほど冷たいのに」
"設定"上
僕は"女王様の命令"には逆らえない
心の中ではもうウンザリしてるけどね
「＿＿＿この手は暖かい」
頭を撫でていた僕の手は
彼女の手に包み込まれていた
彼女の手の方が僕の手よりも
何倍も暖かい
…それなのに
僕の手を"暖かい"といった
不思議だ…
そして
いきなり泣き出した
全く意味がわからない
僕は もう片方の手で
また頭を撫でた
「やっと 姿が見えた」
目が合った
先程まで警戒していた目付きが嘘のような
腑抜けた顔をしている
「か…か か か 可愛い！」
その上 物凄く失礼な娘
それは僕は"男"だから
＿＿＿＿でも 何故か悪い気はしないよ
「それにしても
どうしてこんな所に…？」
「…」
「あんたは誰？」
「……」
「＿＿＿日本語 喋れないの？」
「………」
アホか
「な…何その目……！」
彼女は赤面してブツブツと怒っている
「………？」
驚きながらじっと僕を見つめている
僕は静かに笑った
「＿＿＿笑った顔も綺麗ね」
それは褒め言葉なのかな？
"変な娘"
コンコン ガチャ
"女王様"が現れた＿＿＿＿
「柚香
彼は随分つれない子だろう…？」
僕は何事も無かったかのように壁にもたれた
「君が私に冷たいのと同じようにね＿＿＿」
女王様は彼女に近づく
「だけど 私には従順だ
そうだろう
＿＿＿＿"白ウサギ"」
彼は僕の方を見て合図を送る
「＿＿＿"はい"
女王様の仰せのままに＿＿＿＿＿＿＿」
ごめんね
僕に笑いかけてくれた君
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舞華鳥(ﾏｲｶﾁｮｳ)(プロフ) - あづめ.さん» ありがとうございます！！ 今回の作品は1年間練った様なものなので楽しんで頂けると嬉しいです☆ (2019年2月18日 19時) (
レス) id: 1fb8c4817e (このIDを非表示/違反報告)
あづめ.(プロフ) - 舞華鳥さんの学園アリス大好きです！今作も楽しく読ませてもらいますヾ(*´ー｀*)ﾉ (2019年2月18日 19時) (レス) id: cefdfa88b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞華鳥(鳴海・LＭ・はるか) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/
作成日時：2019年2月16日 19時
