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「なぁ…一兄」




「なんだ?」




「"白ウサギ"ってこの学園にいるのか?」




「白いウサギくらいその辺にいるだろう…」




「え? あ いや…


そっちの白いウサギじゃなくて…





____『白兎 A』っていう





生徒(?)のこと」





「……白兎?」




「そ〜


初等部生の様なナリしてたけど…



初等部の名簿どころか


全校生徒の名簿を探しても


該当する奴がいねぇんだよな…」




「確かに そんな生徒

聞いたことないな…」




「それに あんな容姿の奴

1度見たら頭から離れねぇだろうし…」




「………目立つ…容姿?」




「暗闇でも栄える位になぁ…


白い長髪に


アクアマリンのような瞳の女の子」




「………


その女の子がどうかしたのか?」




「ああ…


昨晩 本部付近でそいつにあって声をかけたんだ…


こんな時間に何してんだ?って


そしたら"ハートの女王様の所へ行く"とかなんとか…


わけわかんねぇーこと言い出して



しまいに



俺のことを《アリス》って言って



消えたんだ…」





「……変な夢でも見てたんじゃないのか?


お前のどこを"アリス"と……」





兄は弟の話を間に受けていないようだ



それどころか若干 引き気味




「一兄 信じてくれないのか!?」



「信じるも何も…

お前が…アリ…ス……」




その上 爆笑し始めた





「一兄のバカっ」





弟は赤面をして部屋から飛び出した



彼と入れ違いに女性が部屋に入っていった




「《白ウサギ》ねぇ…」




彼女は何かを考えるような姿勢をとった




「聞いたことがあるのか…?」





彼は顔には出さないが彼女が心当たりあることに驚いているようだ








「____『A fearful white rabbit』」







「『恐ろしい白ウサギ』____?」









彼は 一瞬 眉間に皺を寄せた




それは彼も知っていたからだ









「____シへと導く白ウサギ



噂は耳にしたことはありますけど


姿を見たことは1度も…


シへの旅路へ行く時にしか姿を見られないとなったら

確認しようもないですし…」






「あれは"初等部校長の虚言"だと思っていたが…」





「人工的に創り出されたアリス


初等部校長が生み出した


人を裁くための兵器」





「探ってみましょうか?」





「五十嵐……」





「…危険は承知の上ですよ」

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舞華鳥(マイカチョウ)(プロフ) - あづめ.さん» ありがとうございます!! 今回の作品は1年間練った様なものなので楽しんで頂けると嬉しいです☆ (2019年2月18日 19時) (レス) id: 1fb8c4817e (このIDを非表示/違反報告)
あづめ.(プロフ) - 舞華鳥さんの学園アリス大好きです!今作も楽しく読ませてもらいますヾ(*´ー`*)ノ (2019年2月18日 19時) (レス) id: cefdfa88b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞華鳥(鳴海・LM・はるか) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/  
作成日時:2019年2月16日 19時

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