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「白ウサギ おはよ!」




「……今日は 来るのが早いね」





僕は彼に付き合うことにした



今は…



こうして穏やかな日々を過ごしたい




でも それは……





__"女王様"が許してくれる限り





彼はいつもの様に動物達と戯れている



動物フェロモンのアリスだからか



動物達も自然に寄ってくる



…生きてる動物に限らず





「君はここに来ない方がいいよ」




「……僕 やっぱり邪魔?」




「違う」




僕は間髪を入れずに否定した


……勘違いされても面倒だからね




「ここに来るのは余り勧めない


僕がいない時は 特に…」




「どうして…?」




「怨霊…いや 悪霊が沢山いる


彼らは君に危害を加えかねない」




「君も危ないんじゃ…」




「僕が"人間"だったらね___」




「え?!」




「冗談だよ」




「なっ…///」




赤面している



…子供だね








「____"彼"と一緒に居なくていいの?」






「彼…って


もしかして な…」





「君と一緒にこの学園に来た



炎のアリスの"チェシャ猫"さん」





彼の言葉を遮ってそう言った





「……知ってたんだ」





「ここには黄昏に来ているだけで



それ以外の時は ちゃんとお仕事しているよ」





「お…お仕事??



…そう言えば



白ウサギは初等部生かと思ってたけど



もしかして違った?」





「うん


僕は"生徒"とは違うよ




__"今は"ね」





「え……?」





近いうちに





僕は"監視役"になるらしい






女王様が許してくれる理由が




やっとわかった




その証拠に僕を楽しそうに見ている





悪いけど 女王様




僕は彼を傷つけたくないんだ





本心は



もう 誰も傷つけたくない






だけど 誰かが裁くべきというのなら




それは僕の仕事であって欲しい






でも 彼は違う




彼は裁かれるべき人ではない




傷つけてはいけないはず






「ねぇ 三月ウサギ



僕は君にこれ以上"闇"を見せたくない



チェシャ猫みたいに…」






力のないものが



これ以上 干渉すべきじゃない





「ど…どういうこと……?」





彼だけでも



守ってあげたい




"彼"と同様に




「君は"闇"を知らなくていい」




せめて



"僕の闇"には入り込ませない




今日だけは



この力を




"僕"と君のミライのためだけに____








「《"三月ウサギ"



僕のことを忘れて____》」








僕は忘れないでいるよ

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舞華鳥(マイカチョウ)(プロフ) - あづめ.さん» ありがとうございます!! 今回の作品は1年間練った様なものなので楽しんで頂けると嬉しいです☆ (2019年2月18日 19時) (レス) id: 1fb8c4817e (このIDを非表示/違反報告)
あづめ.(プロフ) - 舞華鳥さんの学園アリス大好きです!今作も楽しく読ませてもらいますヾ(*´ー`*)ノ (2019年2月18日 19時) (レス) id: cefdfa88b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞華鳥(鳴海・LM・はるか) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/  
作成日時:2019年2月16日 19時

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