〜３８０〜 ページ33
.
＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿
貴「………？」
誰かが窓辺に立っている
逆光が顔を照らしはっきり見えない
「起こしてしまったみたいだね」
優しい声が聞こえた
貴「来てたのか…兄ちゃん
＿＿＿＿その花は？」
花束を花瓶にいけているらしい
鳴「ん？これ…？
安藤君と殿内君が君にって」
貴「…へぇ」
鳴「流石というか…なんというか…♡」
貴「え…？」
鳴「君のためにあるような花だから」
そういって花瓶から一輪抜きとった
鳴「薔薇の花言葉は
『愛』と『美』
純白の薔薇は『純粋』
そして同性に贈る時の意味は
＿＿＿＿『約束を守る』
僕の知る限り
君以上にこの花が似合う人はいない」
そういって
兄ちゃんは
薔薇の花に軽く口づけ
俺にその花弁を向けた
鳴「＿＿＿＿私はあなたに相応しくなりたい」
その花をとった
そして兄ちゃんにそれを向けた
貴「心から尊敬していますよ＿＿＿＿＿＿＿」
俺も彼と同じくように"作り笑い"をした
多分、それは
お互い
気づかないフリをしておきたいからだと思う
＿＿＿＿＿＿＿＿『兄弟』なんだから
鳴「＿＿＿＿『ごめん』」
兄ちゃんが謝ってきた
貴「気づいていたんだな…」
……"もう一つの方"に話をそらした
鳴「何年君を見てきたと思ってるんだい？」
貴「…あんたには負けてばっかだな(笑)」
鳴「＿＿＿僕も君の『強さ』には敵わないよ」
貴「強い……か」
鳴「うん
＿＿＿＿誰よりも強い
だから、今
君に『忠告』しておくよ＿＿＿＿」
俺の顔を両手で包み込み
覗き込む
「＿＿＿＿僕に隠し事は許さない」
＿＿＿＿俺の言葉は声にならなかった
俺の頭も処理しきれないほど
前みたいな触れるだけのものでなく
甘い味を感じるくらい長かった
鳴「＿＿＿＿"君が悪いよ"
『A』」
もう一度重ねた
貴「…強引だな
変な趣味に巻き込むなよ女男(怒」
鳴「ん？さては卑猥な想像しちゃった？♡
《兄弟の絆》のつもりだったんだけど♡」
貴「……負けた//」
鳴「そう♡」
貴「ﾁｯ…//」
＿＿＿＿期待させんなよ、バカ
鳴「後遺障が治りますように」
今度はもう"嘘"つけねぇな＿＿＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 233人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒビキ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！顔からニヤけと涙が止まらないです…めっちゃ面白かったです！次の作品楽しみにしております！！ (2017年10月21日 0時) (
レス) id: b814e0d67a (このIDを非表示/違反報告)
☆てってれ〜☆ - もう泣きました。泣いちゃいました。涙の止め方しりませんか？ 皆がちゃんと記憶取り戻すことを願います。更新頑張って下さい。。 (2017年10月13日 12時) (レス) id: eef2348f1c (このIDを非表示/違反報告)
彩桜 - 見ていて泣きそうになりました！続き待ってます！ (2017年10月12日 16時) (レス) id: eda0f0223b (このIDを非表示/違反報告)
孤爪冬 - 見ていて、めちゃくちゃキュンキュンします！更新がんばってください！ (2017年10月3日 19時) (レス) id: 8c68308756 (このIDを非表示/違反報告)
舞華鳥(ﾏｲｶﾁｮｳ)(元 鳴海・LＭ・はるか)(プロフ) - ヒビキさん» ありがとうございます☆ いや〜泣けますか？(´▽｀)ww←← 嬉しいですw 頑張ります！！ (2017年10月3日 17時) (レス) id: 586055a780 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：舞華鳥(鳴海・LＭ・はるか) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/
作成日時：2017年9月28日 0時
