【学園アリス】不思議な少女【４】

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速「俺もようは分からん。初校長側が動くゆう情報あって、遠耳のアリス、この部屋に聞かせとったんやけど、漏れ聞こえたカンジやと何や初校長側、えらい探しとる人間おったみたいで、

佐倉さん、あんたと、Z事件でのあの、『安積柚香』ゆう人や。」


野「ここに柚香さんがいたということは…連れて行かれてしまったということですか！？

高校長達の行方はご存知ではありませんか？」


速「それも…よくわからんまま、ここに駆け付けたらこの有様ですわ。何や『誰が逃げた』やら、『捕まえた』やら、良く聞き取れんで、

ただ僕の探りで分かったことは、あなた方が学園にいる気配がないゆーことで、野田先生の力で時空間にいる可能性をすでに読んでるみたいやゆうこと。そしてその対策に入ってるやろうゆうこと。

捕まった面子はまだ定かではないけれど、目撃情報によれば、その内の一人に、今井代表がいたゆうことで、噂は広がって、学園内はちょっとした騒ぎですわ…

他の方らが何とか逃げてくれればええんやけど。皆さんも気ィつけてください。

初校長側の追ってはこの高等部にやすやすと入ってきました。
そう簡単に余所者を受け入れないこの建物に。

何か裏があるんやと思います。

あいつらが踏み込んだ後のこの建物はもう安全とは言えないでしょう。」


殿「野田先生。

過去にもう一度行くことは…」


翼「のだっち！？その手……」


野「可笑しいとは思ってました……

佐倉さんのあの時の行動だけで、あんなに時空が乱れるものだろうかと……

我々の事に初校長が気づいた時点からずっと、この制御ブレスに、妨害念を送り込まれてた様です。

この状態で過去へ再び行くことは………

翼くん…

体の中に入れられたアリス石は…」


翼「….多分

もう力は残ってないと思う。長時間時空にいた上に、過去に落ちた蜜柑を拾い上げたこともあって……」


貴「…とにかく、ここで話していても危険なだけだ。」


蜜「A…」


貴「状況から考え、高校長達もここにいる全員、学園の反逆者扱いは決まっている。

私達が捕まるのは時間の問題。

それまでに、やることは決まっている。」


棗「安積柚香を見つけ出して、蜜柑と一緒に外へ逃す。」


蜜「棗…

そんな…今、それどころじゃ…」


棗「そのために過去に行ったんだろ。

過去に行く前にそこの糸目が言ってたように、まず、俺たちの事を考えようとするな。」

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