学園アリス・棗の双子の姉・３ (ページ37)

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本部の廊下を歩いている。

鳴「どこに行くんだい？こんな時間に。」

鳴海に腕を掴まれた。

貴「何故止める…(睨？」

鳴「…」

貴「……

お前が心配するのは、私じゃないから。」

鳴「…。」

貴「だから、ほっといて……くれっ」

パンッ

鳴海の腕を振り払った。

鳴「…(A君…？」

貴「変わったな……お前(ボソッ」

鳴「…ん？」

貴「以前なら放っていただろ……

それで……

そっちの方が良かったのに…(ボソッ」

鳴「…っ」

私は、また目的地へ向かった。

～～

ペ「遅かったな。」

貴「…フンッ」

ペ「まぁいい…

姫様のところにいく。

お前もついてこい。」

貴「はい…」

～～

ペ「姫様、招待状をだした初等部生徒の担当教諭からこのような報せが…」

姫「……

まぁ、奇遇だこと……

あなたのような方が居合わせた時にこのような報せが来るなんてあなたの来訪といい、このような報せといい、

今年は新年早々憂鬱な事が続くこと…

そう思わぬか、『紅薔薇の華(ベニバラノカ)』。」

貴「えぇ…是非お目にかけたいところですが…」

姫「そなたも来るといい。」

貴「いえ、私はご遠慮させて頂きます。」

ペ「では姫様、お返事はどのように…？」

～～～～

貴『もし…』

貴「これだけじゃ無いだろ。」

鳴『…？』

ペ「…フッ」

貴『明日、私が寮に居なかっ…

居ないと誰かに気づかれたら…』

貴「……」

鳴『…』

ペ「明日、花姫殿の地下で任務を行う。」

貴『…適当に誤魔化しといてくれ。』

貴「拒否ったら…？(睨」

鳴『それをわかっていても、君は…彼の元に行こうとするのかい…？』

ペ「お前の弟や妹が今より過酷になるのを望むなら…構わないが。」

貴『あぁ…

私は、それでも行く。』

ペ「さぁ…これを飲め。」

鳴『……棗君を君の手で傷つけることになっても？』

貴「チッ……(ゴクッ」

貴『私は棗が敵でも傷つけない…

絶対に…。

姉だから…

大切だから…

守らないといけないから、どんな方法でも守る。』

そうだよ…ね？

私の意識は途切れた。