学園アリス・棗の双子の姉・３ (ページ32)

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の「その人…はっきりとはみえなかったんだけど、校長先生だったと思うの……

そのあと、校長先生……初等部の黒髪のポニーテールの女の子に連れられて、何処かに……

私…この事、棗君には知らせておいた方がいいと思って……」

棗「…」

～～～

貴「正田…」

正「あ、Aくーん(ハート)」

貴「ナルは…？」

正「鳴海先生なら、まだ、体質系教室にいるわよ…？」

貴「制服のスカート…少しかしてくれ…」

正「えぇ…？(いきなり、どうしたのかしら…？もしかして、私のスカート…A君が履いてくれるのかしら…？(ハート」

～着替え終了～

貴「すぐ帰ってくるから、ここ(女子トイレ)で待っといてくれ。」

正「うん(ハート)」

私は、髪の毛を一つに束ね、体質系の教室にむかった。

鳴「……っ」

鳴海は、腕の調子を見るためか、つけていた手袋を外した。

貴「鳴海先生…♪」

私が声をかけると、焦った顔をしながら、手袋をつけた。

貴「……？！」

この間に比べ、痣の範囲が広がっていた気がした。

鳴「……なんだ、君か。

えっと…この間のクリスマスパーティーの時の女の子だね…？」

貴「はい。」

鳴「そんな、下手な変装…わざわざする必要無いのに…(ボソッ」

鳴海が耳元でそう囁いて来た。

まぁ、バレないわけないとは思っていたけど。

鳴「オッドアイの子は、君しかいないからね…A。(ボソッ」

オッドアイ…？

貴「なんのことでしょうか…？」

鳴「とぼけるのかい？
君、その左目…時折、蒼くなっているの…気付いてないのかい…？
今は、答える気なさそうだから(ボソッ」

鳴「そのことはまた今度の機会にしようか。

で…僕に、何のようなのかな？」

貴「……痛むのですか、その腕？(ボソッ」

鳴「ちょっとね…」

貴「……広がってるみたいですしね。(ボソ」

鳴「僕の事は気にしなくてもいいのに…。」

貴「心臓…

駄目ですよ。」

鳴「え…？」

ガサッ…

私は、鳴海の鞄の中に鎮痛剤を入れ、その場を去った。