華麗なる奇術師たち 5【怪盗キッド】 (ページ7)

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193:シークレットルームへページ7

「先程どのような風にみえた？」

「黒髪のハーフの男の人です

ご存知でしょうが、

変装はかなりの皮膚に負担がかかるので

長時間するのは出来るだけ控えた方が…

「俺がいない間に話を進めるのはいーけどよ

俺が盗聴探知機探して持ってくる意味ねーじゃねーか」

「ああ、コナン君ありがとう」

そういうと彼は名探偵から探知機を取り上げ

わたしを一通り探知機で調べ、

彼に探知機を返して部屋に歩きだした

「とりあえず積もる話は部屋でしましょうかAさん」

(飲み物を用意するっていうのは、

名探偵無しで私と話したかったのか…)

そういって私は入室を許可されたのだった

階段を上り、部屋にはいった瞬間、少し驚いた

部屋の窓は厳重に閉まっているし

どうやら盗聴されないように細工してあるみたいだ

(これはなんていうんだろう、

学校の放送室のような……)

ここで何をしているんだろう

ちょっとは慣れたところにソファや大きなクローゼット、ドレッサーがある

(有希子さんのドレッサー？

つまり、ここで色々と工作してるってわけか)

「コナン君、とりあえず戸締まりはもうしてあるから、帰り、入り口だけ頼んだよ

……俺は今日もう外には出ないからな」

そう言いながら彼は仮面を解いてしまう

「え、昴さん……取っちゃうんだ？」

「どうやらこの娘は俺と話したいらしい

…困ったものだ」

「すみません…少しでも信用したいので

少し声に金属音が入ってます

耳がいい人だとバレる可能性もあるかもしれません

先ほどみたいに素早く動くと少し位置がずれてしまったということも考えられますね

特に右側を向くと、より目立ちます」

「ほう…」

「そこまでしてまで声や姿を変えるという時点で、名探偵が貴方のことを明かさないようにしてるのは分かりますからね

相当危ない奴等に目をつけられているのでしょう…？」

「A、多分オメーが思ってる以上危ない奴らだけど…分かってるよな？」

彼はもう元から用意してあったアイスコーヒーを飲みながら私に念をおした
カラカラと氷の音が響く

「そんな人をわたしに会わせたということは

こないだ伝言で伝えた、

Tennesseeって人物は、その危ない奴らに関わりあるんでしょ？」