華麗なる奇術師たち 3【怪盗キッド】

115:鍵となるのは？ ページ19

という事でとりあえず連絡するという任務が終わった

まぁメールをしないといけないけれども
母さんなりの配慮か知らないけれど

本人がすぐそばにいるし、またあとにしよう
と思った


「お母さんとの電話、ちょっと気まずかった？」

「え？…まぁな、そう見えたのか？」


「なんかいつもより余裕ないなというか、焦ってるというか」


「そりゃ、母さんなに言い出すかわかんねもん、Aに迷惑になったら俺としてもやだしさ」


「いやいや、迷惑どころか私が迷惑になってるよ
お母さん、お仕事とか用事とかあると思うのに私のことについても調べてくれるって、優しいじゃない？」

「まぁ、なにやってるのか俺にもわからんねーけど、やってくれるっていうなら頼むに越したことないしな」


ふとスマホ画面をみると、また母さんからメールがきていた

今度はなんの用だと、覗いたら

*-*-*-*-*
From:母さん
To:黒羽 快斗
件名:彼女について
本文:彼女のことは快斗が守ってあげなさい
彼女のことはご両親が彼女を守るために
存在を秘密にしているのよ
彼女にRUIが男性だった理由について
聞いてみて
*-*-*-*-*

と書かれていた

「RUIがどうして男っていうのは前に話したことあるよな？」


「ん？、そうだね
まあ元々は兄の受け売りみたいなとこがあったけど、
男性の方がやりやすいんじゃないかって思って
女性だとそばにいるバニーガールのイメージが強すぎて笑」

「なるほど」


「まあ神田さんに援助してもらってなんとか隠してここまで
なんとかできてる感じかな」

「そうか、神田さんね…」


神田さん…彼女の付き人だ
彼がなにかカギを握っているのか？

「因みに彼はAとはいつからのつきあいなんだ？」


「ん〜と、大体神田さんは母の弟子か助手だったはずなんだけど
まあ両親が日本を離れることになって、保護者兼私の助手になったみたい

両親からは信頼できる実力者だときかされていて、たしか執事を職業にしていた時期もあったとかないとか」


「執事？？」

「最後のは定かじゃないよ、そうだろうとそうじゃなかろうと
生活力があって、いろんな面でサポートしてくれているし」


「確かにそんなきがする
たまにスムージーとか飲んでるけど、あれ神田さんに勧められてだろ？」


「あーばれてた？？
ビネガードリンクとかスムージーとか、なんとか野菜を取らせようとしたりとか」

「神田さんいないと結構むりしそうだもんな」


「そ、そんなことないよ」

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