華麗なる奇術師たち 2【怪盗キッド】

53:君が1412なら私は…… ページ4

「……あー…


…そういえばさ、怪盗KIDについて調べてみたんだけどさ…」


即、切り替えしたA


「お、おう」

少し切り替しきれていない俺



朝、調べてたらしい資料を机の上に置かれる
病院の図書館のパソコンを使ってインターネットとコピー


「私もなんだかんだで
あまり知らなかったからさ、
どんなもんかなって調べてみたらKIDって
元々誰かが書いた『怪盗1412』の字が汚いというか読み間違いでそうなったんだね…
知らなかったよ」



「あぁ、親父のライバルっぽい人がそういったらしいぜ
生みの親だとかなんとか…」


「ふーん…
ライバルを生みの親って…発想が面白いな
怪盗のライバルってことは…単純に考えて
探偵ってとこかな？」

「あぁ、そんなような感じだったはず
警察に交えていつも親父の行動を見張ってるような人物もいたって話だし
警察が信頼持ちそうな探偵もいたし」

「そうだね、まぁ今でもクラスメートに国際的な実力者で有名とかなんとかっていわれてる、
探偵がいるくらいだしねー
白馬とか言う笑笑

崩し文字かぁ
んーそれなら私なら『1201』だね笑笑」


「ぇ？」


「ほら！？どうかな
これ読めなくもないよね笑笑」



崩した1201とRUIをAが書く

「12でR、0がU、1がI…

んー、
KIDよりも捻りがなくて面白くないなぁ…」



「ぇ？これAが考えたのか？
グーゼンだな、結構しっくりきてるな笑」

「でしょ、ボーッと考えてたら思い付いたわけ笑笑
んで、kidのライバルかあ」

Aはスマホで何か気になることがあったのか調べ始めた。

「へぇ……そのライバルさんてミステリー作家ねぇ、よく考え付くよねぇ…
普通単純なことしか思い浮かばないよ

…ってこの人探偵じゃん…
へぇーなるほどこの人かー
まぁ並大抵の頭脳じゃないね」



「まぁ、まぐれらしいだけどな笑笑…

A、明日さ俺頑張ってくるよ
やっぱりデスクワークだけだとわかんねーこともあるだろうし」

なにか分かることあるかもな、うん





「…明日、私も行くよ」


「…ぇ？」


「そこの城山って人、もしかしたら宝石のこと色々知ってるかも知れないでしょ？
宝石マニアって噂で有名だし」



「いや、オメーは家にいろよ」

(いやいやまだ外出は控えたほうがいいだろ…)



「行きたい」


「ダメだって、一応自宅で安静にっていう約束で退院なんだからな？」


「明日は学校も仕事も休む…



ちゃんと安静にもしてるから
夜だけでも連れてってよ、KIDさん！」

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