89:気まずいふたり ページ40
夕方になると学校から帰ってきた黒羽君が
家に来た
何でも、急用で少しだけ寺井ちゃんが留守するらしいという話で、神田さんが代わりに彼の世話を任されたらしい
「……よぉ」
「……うん、お、おかえり」
(き、気まずい……)
思わず顔をそらしてしまった
(っていうか彼のこと黒羽君と呼んでしまう
癖が直りそうもないんだけど
昨日は不思議と何も特に起こらなかった
あの夢も……
それにしても青子ちゃんのところにたまにご飯を御馳走になるっていってたし、大体彼はそんな世話する人が必要な人じゃないと思うのだけれど
…まぁ、何かあったら困るもんな
あの人よっぽど彼のことを大切にしているんだなぁ)
暗くなって、もうすぐ外が泣きそうだ
(…そういえば、寺井ちゃんさん、彼のお父さんの弟子の一人だったんだっけ?)
Kaito side
このままいたらどうにかなりそうな気がして
彼女を無事送りつけると
さっさとその場を離れた
彼女が呟いた俺の名前はやっぱりこの間倒れたときと重なった
心のなかではそうよんでるかも知れないなんて考えたりもしたけど
なんか戸惑っているのが明らかだ
(…てかやっぱりぜってー分かってねーよな
俺の言いたかった意味を)
……
Aとあの博物館で分かれたあと、
あれから俺は意図も簡単に宝石を盗み出した
ただ問題はいつもは¨けーぶ¨と居るあのすかしたアイツが姿を見せないことだ
出来る範囲で確認してもアイツはいない
いやな予感がして急いで階段をかけ上がる
もし、アイツが俺の行動を見かねて
屋上で見張っていたとしたら……
そう思ったらエレベーターなんて
悠長に待ってられなかった
ドアを開けたとき、誰も見えなかったけど
声が聞こえた
慌てて足音を立てないようにし、聞き耳をたてる
「…で、でもやっぱり……
今戻ったら騒動に巻き込まれ…」
盗み見ればそこには向き合う二人いて
距離は近く、肩に手はある程だ
最後の方が聞き取れなかった
「……なら私が騒動が終わるまで
安全な部屋にでも案内しましょうか?」
真剣な視線を浴びせ、悟らせるかのようにしっかりと肩をにぎっている
(あいつ……)
「ぁ、いや、そんな……それはその…」
明らかにうろたえている声を聞いた
本当はそのまま従わせ、彼女を帰らせる方が安全だとは思った
だがもうそれどころではなかった
気付いたら手荒にアイツを眠らせ……
気が付いたら腕の中で驚いているAがいた
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(名前)ラズリー(プロフ) - すかたん@小説書いてるおさん» 頑張れっp(^-^)q応援してる 私も更新頑張るっ (2015年6月12日 23時) (レス) id: 607bffb9fa (このIDを非表示/違反報告)
すかたん@小説書いてるお - (名前)ラズリーさん» 期末が嫌だああああぁ。相変わらず、私は占ツクをするけどね! (2015年6月12日 22時) (レス) id: 70ea24cba4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ラズリー(プロフ) - そっか……もう期末なんだ 私の地元はつい最近中間終わったって聞いたよ?中2ね…私歳は言わなくて正解だったかもf(^_^;若いっていいな (2015年6月11日 20時) (レス) id: 607bffb9fa (このIDを非表示/違反報告)
すかたん@小説書いてるお - (名前)ラズリーさん» なるなる。私は中2だよ!もうすぐ期末っ(><) (2015年6月11日 18時) (レス) id: 70ea24cba4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ラズリー(プロフ) - すかたん@小説書いてるおさん» と、年ですか………えっと…恥ずかしいので…そうだな、脱ゆとり世代です…だめかな…f(^_^; (2015年6月11日 10時) (レス) id: 607bffb9fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラズリー | 作成日時:2015年3月18日 23時