華麗なる奇術師たち 2【怪盗キッド】

61:ドサッってなんだよ ページ12

[ｺﾝｺﾝ…]



「何ー？」
(神田さん今度は何の用よ笑笑
さっき来たばっかりじゃん
全然いいけどね



「…A？…俺だけど」



…え？

ヤバッ
このノート隠さないと
油断してた)


そう思って焦って立とうとしたら
掛け布団で足がもつれて
ベッドから

[ドサッ ]

と落ちた



「いったぁ…」

(ヤバいヤバい
痛いの気になっている場合じゃなくて

あーなんでもいいから
とにかくこのノートを…)



「え!!!
おい、A、悪いけど入るぞっ…


あ、」



Kaito side

(結局、気になって気になって
隣に顔を出すことにしたんだけど


…まぁ…それくらいいいだろ？
おやすみっていうぐらいさ、単なる挨拶だし



ってな訳で部屋をノックしたんだけど…
ノックしているのに返事が遅い

ん？、
今ドサッって聞こえたような？


おいおい、
今『いったぁ』って言ったよな？！



…どうすりゃいいんだ？
聞いちゃったもんだからほっとけねーし
なにより気になってしょうがないもんな

A…悪いけど入るぞ

許可も無いのに入るなって怒られるかもだけど…
ったく何やってんだよ
いったぁとか気になるだろうが)

と心の中で言い訳しながらも罪悪感がある

ええいっ
[ガチャ…]


開けたら、Aが足を布団にからませて
ベッドから落ちていた


「あ、…あははは苦笑」


仰向けになって転んだままの
Aを見下ろすと
Aが恥ずかしそうに笑っていた

とりあえず大事には至らなかったようだ

「オメー…何やってんだ？」

(どうやったらこうなるんだよ笑
さっき聞こえた音で
ベットから落ちたのだろーなと
想像は出来たけどさ)


「えっ？
あー…なんだろう…
いつの間にかね
気づいたらこんなんなってて苦笑」


分かんない、そう言って笑うA


(なんだよそれ…ったく…)

「布団足に絡まってるぞ？なんでこうなるんだよー」

「引っかかってごろごろってなったのですよー笑」

「いったあ、とかいうからどうしたかと思っただろ」

「ごめん、勢いよく落ちたから打ち付けが思わぬ強くてさ
思わず笑」

「ったく急いで降りようとするから」

「だってそんな絡まるつもりじゃ…
あははは、ほんと何やっているんだろう笑」

Aはまだ照れ隠しをして、腕で顔を隠し笑っている

ん？まてよ？

ここのベットは高い
不意打ちで落ちたら痛いだろうなと考えると
起き上がれないほど痛かったかもしれない
もしかして顔をしかめてないか？

彼女の腕を手前に引き寄せた

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