華麗なる奇術師たち 1【怪盗キッド】

8:鈴木財閥のパーティーにて3 ページ8

「あー！？もしかしてあの人って」って敬語がしっかりしてる子が大声あげていう


(いやぁ…捕まった、もう少し色々見回りたかったんだけどなぁ苦笑)


「あのー…あの有名なマジシャンのRUIさんですか？」
って女の子が言う


(可愛いなぁ、久しぶりに年の離れた女の子と喋れる、…これは普通に嬉しいかも

だか此処はポーカーフェイスでいかないと…)


「………ぁ、…僕のこと？」
と、とぼけてみた


「いや、貴方以外にいませんよ☆」
っていうのはお嬢様の方…

(ぁ、RUIのファンの人か)←他人事


「あぁ…やぁ…よろしく」
と営業スマイルとはにかみながら少女に手を差し出す

(あ、僕は女性の気持ちを重視して無理やり手をとるようなことはしませんよ？白馬君

僕は紳士ですから

…なんちゃって笑笑)


「ゎあ、本物だ！」
小さな手が手袋ごしだけど優しく握手した


「君達は私のことをご存知ですか？」


「そんなの当たり前ですよぉ」
としっかりしてる子が食い込んでくる勢いで言ってきた


「そうだぞ、クラスでもみんな話してるしなぁ、なぁコナン？」

と食べ物のことだけしか考えられない子だと思ってた子がコナンと呼ばれた少年に声をかける


「…ぁ、あぁ、そうだなぁ」
そのふられた方の子は他事考えてたらしい

(あれ？あの子何処かで…)

「そうですか、
私は今夜のショーを任されましたので皆さんあとで楽しんでください
ではこれで…」

(さっさと去ろう)

そう思ってたら今、話しかけられたくない人に話しかけられた


「僕はイギリスでしばらく活動していました
最近帰国した探偵の白馬探と申します」

(…存じ上げていますよ、私のクラスに転校しにきましたから…

なんて口が裂けても言えない)


「どうも…RUIといいます
イギリス、ですか…

私、無知故に存じ上げていませんでした…
どうぞよろしくお願いします」

バリバリの嘘をついた


「そうですか…
ではこれをおきに以後お見知り置きを」

と名刺を渡されるが…

(あのぉ…同級生に名刺渡される私って 苦笑
まぁいいか)


「わざわざ名刺なんてどうも……ぁ、すみません、
どうもこういう人付き合いに慣れてなくて…
そんな鈴木相談役様が依頼なさる方にかしこまって話すほどではないですよ」
と適当に誤魔化す

「ですが貴方は今時の人だと伺っております」

(こういうときは慣れてないから困ってるようにすると大体うまくいくんだけどなあ
地味に話とぎれないよ
だれか来ないかな、長居したくない苦笑)

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